へっぶしんのニュースや日記

格差社会に疑問を感じながら日々を過ごしています。 まともに働いても給料が減り続けるので、副業で投資をして資産を築こうと株と投資信託、FXをしています。 趣味の読書とアイネット証券のループイフダンの日々の成績について書いていきます。

憲法問題

憲法記念日に、現行憲法の擁護のために

丸山真男の文章に「であることとすること」と言うものがある。まずは書き出してみることとする。中学生用の学習テキストにのっている抜粋なので、抄訳のようなものになるが、現在の日本の有権者の態度への警鐘となっているので、心ある方々には時代を超えてかみしめて読んでいただきたいものである。


「丸山 真男 『日本の思想』より
 であることとすること(一部)

 学生時代に末広厳太郎先生から民法の講義をきいたとき「時効」という制度について次のように説明されたのを覚えています。金を借りて催促されないのをいいことにして、ネコババをきめこむ不心得者が得をして、気の弱い善人の貸し手が結局損をするという結果になるのはずいぶん非人情の話のように思われるけれども、この規定の根拠には、権利の上に長く眠っている者は民法の保護に値しないという趣旨も含まれている、というお話だったのです。この説明に私はなるほどと思うと同時に「権利の上に眠る者」という言葉が妙に強く印象に残りました。いま考えてみると、請求する行為によって時効を中断しない限り、たんに自分は債権者であるという位置に安住していると、ついには、債権を喪失するというロジックの中には、一民法の法理にとどまらないきわめて重大な意味がひそんでいるように思われます。

 たとえば、日本国憲法の第十二条を開いてみましょう。そこには、「この憲法が国民に保障する自由および権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない」と記されてあります。この規定は基本的人権が「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」であるという憲法第九十七条の宣言と対応しておりまして、自由獲得の歴史的なプロセスを、いわば将来に向かって、投射したものだといえるのですが、そこにさきほどの「時効」について見たものと、いちじるしく共通する精神を読み取ることは、それほど無理でも困難でもないでしょう。つまり、この憲法の規定を若干も読みかえてみますと、「国民はいまや主権者となった、しかし主権者であることに安住して、その権利の行使を怠っていると、ある朝目ざめてみると、もはや主権者でなくなっているといった事態がおこるぞ」という警告になっているわけなのです。これは大げさな威嚇でもなければ教科書ふうの空疎な説教でもありません。それこそナポレオン三世のクーデターからヒットラーの権力掌握に至るまで、最近百年の西欧民主主義の血塗られた道程がさし示している歴史的教訓にほかならないのです。

 アメリカのある社会学者が「自由を祝福することはやさしい。それに比べて自由を擁護することは困難である。しかし自由を擁護することに比べて、自由を市民が日々行使することはさらに困難である」といっておりますが、ここにも基本的に同じ発想があるのです。私たちの社会が自由だ自由だといって、自由があることを祝福している間に、いつの間にかその自由の実質はカラッポににっていないとも限らない。自由は置物のようにそこにあるのではなく、現実の行使によってだけ守られる、いいかえれば日々自由になろうとすることによって、はじめて自由でありうるということなのです。その意味では近代社会の自由とか権利とか言うものは、どうやら生活の惰性を好む者、毎日の生活さえ何とか安全にすごせたら、物事の判断などはひとにあずけてもいいと思っている人、あるいはアームチェアから立ち上がるよりもそれに深々とよりかかっていたい気性の持ち主などにとっては、はなはなだもって荷厄介なしろ物だといえましょう。





まずは、日本国憲法の第十二条にあるように、現行憲法は「国民の不断の努力によって」守られなければならない。現在世界の憲法の中で最も先進的だといわれている日本国憲法も、その国民が守ろうとしなければ守ることができないのである。愚かな政権によって踏みにじられてれいる世界で最も進んだ憲法は、その政権を生んだ愚かな国民によって幕を閉じようとしているのか、愚かな国民が目覚めて、その政府に憲法を守らせるように働きかけられるのか、今、日本国民の知性が問われている。



 しかし状況はとても厳しいといわざるをえないだろう。国政選挙や地方選挙での投票率が50%を切る政治参加率の低さに加え、政権批判を自粛する情けないメディアをも糾弾することのできない、権力の下に土下座する国民性によって、有権者自らが立憲主義や民主主義を捨て去る政権を援護している。まさに現在の日本国民は、「主権者であることに安住して」いる。したがって、「それこそナポレオン三世のクーデターからヒットラーの権力掌握に至るまで」の歴史を忘れ、ナチスが政権を取った過程を研究して、政権基盤の強化を図る独裁政権を目指す自民党の政策を見てみぬ振りをしている。いや、見ても、その国民のシチズンシップ・政治感覚の欠落により、時事のニュースで何が起こっているのかが理解できないほど知性が退廃しているのではないだろうか。




 国の政治を国民のものとするためには、国民自らが「置物のようにそこにあるのではなく、」自らのために政治が行われるために、「現実の行使によって」政府に、国民のための政治を求めていかなければならない。それができなければ、どれだけすばらしい憲法を保持していようとも、その憲法を正しく政府に対して運用させることはできない。

 憲法学者が、現在の日本は憲法停止状態だというように、人類史の最先端の憲法を持ちながら、70年前の軍事独裁政権を呼び戻そうとする残念な日本国民のひとりとして、憲法記念日に、その憂慮を書き連ねるものである。

現行の日本国憲法を政権に守らせたいと思われた方、こちらのクリックをお願いいたします。

基本的人権を尊重しない政府

 政府による国民への人権侵害が際立ってきた。写真家の方がシリアに渡航しようとしたところ、逮捕をちらつかせてパスポートを取り上げたと言うのだ。それに対する外務省の説明は、「国民の生命を守るため」と言うことらしいが、憲法で政府に課されているのは、「国民の生命を政府が害さないこと」であり、別に政府が国民の生命を守る必要は無い。この憲法上の論拠となるのは、奴隷的拘束の禁止、拷問の禁止などである。誤解を生じやすいところであるが、社会権の中の生存権に基づく生活保護や年金などと、今回の件は全く別の問題である。
 この事件で問題なのは、基本的人権の根幹である自由権を政府が国民から奪ったことである。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150208-00000054-jij-soci

集団的自衛権のお友達理論の本当のところ

 集団的自衛権に関して、政府要人の困った説明に、友達が困っていると助けるのが当たり前だという非常におかしな理論を持ち出すものがある。「友人が殴られていたら、助けるのが友達だ。」というものである。しかし、集団的自衛権を行使する相手は、世界最強の軍隊を持つアメリカである。このことを念頭において、従来のお友達理論で説明すると以下のようになる。(※戦争に関わる問題を、友達のケンカというレベルで軽率に論じることは、本来は私の主義に反する)

 上記に書いたように、守ろうとする「友達」はたとえるならばジャイアンである。ジャイアンをのび太が守るようなものである。


 ジャイアンがケンカをしていて、劣勢だからのび太が「友達」として盾になる。

これが、お友達理論を現状に合わせて説明するときの一番わかりやすい例だろう。

さらに、現実的に考えてみると、

 暴走族のリーダーを守るために、下っ端のチンピラが盾になって鉄パイプなどで殴られながらリーダーを守る。下っ端は、下手をすると死に至ることもある。このときにリーダーはチンピラに守られ、無傷のまま抗争を終えることになる。

これを現実の政治に戻してみると、アメリカのために日本軍が盾になってアメリカを守る。結果、日本は国家として壊滅的な打撃を被るかもしれない。しかし、日本のおかげでアメリカは無傷ですむ。

こういったことになるのではないだろうか。

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改憲したい人の恥ずかしい珍説

 昨日は、憲法記念日。産経さんは、現行憲法の中身というか、憲法そのものの理解がないようだ。その無理解を世にさらしたいらしく、とてつもなく恥ずかしい新憲法案を独自に作成しているが、この記事も見出しからして赤面ものだ。
 「護憲植えつけた」という表現で、基礎知識の不足を暴露している。憲法とは現在の日本国家の最上位にある法規範である。法律を遵守すべき人々(全日本国民)、特に法律を遵守しなければならない人々(公務員:総理大臣・国会議員を含む)が、最高法規として法律の上位にある憲法を守るのは当然のことだ。特に、内閣総理大臣・国会議員を含む公務員には、憲法遵守義務が課されている。日本国籍を持つ者ならば憲法を守ることが当然であり、護憲という考え方は、あえて言う必要のない至極当然のことである。それを「植えつけた」という否定的な表現をとる言論機関とはいかがなものか。そもそも、憲法を守る意思のないことを表明するということは、クーデターを扇動することを目的とする言論機関ということになるのではないだろうか。下手をしたら、「公共の福祉」に反する可能性すら出てくる。上記の表現だけをとっても、間違いなく反政府的な言論機関であると言える。
 次に、文中の「憲法は神聖にして侵してはいけない」という意味不明の表現だ。国民主権原理に照らすと、国民の責務は「政府に憲法を守らせること」にある。「侵してはいけない」とは、いったいどういうことなのだろうか。クーデターを扇動する言論機関を分析するために、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義という、憲法の三大原則について上記の表現で、書き換えてみる。
 ・国民主権は神聖にして侵してはいけない
 ・基本的人権は神聖にして侵してはいけない
 ・平和主義は神聖にして侵してはいけない
 これを政府に守らせようとすることが、そこまでおかしいことなのだろうか。上記の三点の記述を見て、違和感を覚える人間がいるだろうか。当然のことではないか。さらに、記事にある表現を、憲法の三大原則に当てはめて書き換えてみる。これは、「憲法は」という主語をその三大原則に具体的に書き換えるだけ、つまり抽象語を具体的な言葉に置き換える作業である。したがって、なんら発言者の意図を変えることにはならないことを付け加えておく。むしろ、論者の意図を具体化するための作業である。

「 『国民主権は神聖にして侵してはいけない、基本的人権は神聖にして侵してはいけない、平和主義は神聖にして侵してはいけない』という考えを植えつけたのは朝日新聞だ。」

 どうだろうか。事実誤認もはなはだしいし、憲法に謳われている三大原則は、学校教育の場でも、裁判の場でも当然に意識的に植えつけている。朝日新聞だけがやっているわけではない。現在の日本国家の柱となる理念だから当然である。百田氏は、国民主権も、基本的人権の尊重も、平和主義もおかしなものだと表明している。学校もおかしいし、裁判所もおかしいし、さらには、法律を守ることはおかしいし現在の政府は倒すべき対象だということにならないか。法律の上位に位置する憲法を全否定しているのから、そこまで言われても仕方がないのではないだろうか。下記の産経の記事は、とてつもなく反政府的な記事であることをご理解いただけただろうか。


憲法フォーラム出席の百田尚樹氏 「護憲植え付けたのは朝日」「NHKにややこしいのがいる」
「永遠の0(ゼロ)」などの著作で知られる作家でNHK経営委員の百田尚樹氏が3日、都内で開かれた公開憲法フォーラムに出席し、改憲に慎重な朝日新聞を重ねて批判した。「『憲法は神聖にして侵してはいけない』という考えを植え付けたのは朝日新聞だ。憲法とは世界の状況や生活様式の変化によって変えていくものだ」と述べた。  このほか、百田氏の歴史認識をめぐる発言を理由にケネディ駐日米大使がNHKの取材を拒否したと共同通信が報じたことに対し「大嘘だ。NHKの中にややこしいのがいる。そういうのが共同の記者に語ったらしい」と不満を爆発させた。

死刑判決と国家の欺瞞〜立法府と行政府の責任は重い〜

ブログネタ
小泉首相の選挙後の政策 に参加中!

 へっぶしんのニュースや日記です。

 17年にわたる裁判の結果、最高裁は宮崎勤被告の死刑判決を出した。犯行そのものを見れば残忍で、情状酌量の余地は認めがたい。しかし死刑が妥当かと言うとグレーゾーンに陥ってしまう。現在の日本の刑罰規定に基づけば、死刑とせざるをえないと言うのが私見だ。

 現在の刑罰規定に基づけば

 調べていないのだが、無期懲役という罰は、模範囚であれば最短で15年で仮釈放になると記憶している。これは死刑判決を否定しえない法体系であると言えるのではなかろうか。連続幼女殺害事件の被告として死刑判決を受けた宮崎勤に対して、無期懲役という刑罰では軽いのであり、それより重い刑罰は死刑しかない。しかし死刑なる刑罰そのものには、強く反対する。今回の判決は、死刑以外の選択肢は考えられない。この矛盾は非常に悩ましい問題だ。

 新聞を色々見たが、裁判中にも宮崎勤は、自分の世界から出ていない。そのように報道されている。これが正しけば、宮崎勤は、そのままの状態で社会に出ることは難しい。やはり自分の世界から出て、再犯の危険性を出来るだけ減じ、仕事をもって生活できるようにならなければならない。従って終身刑によって、隔離されたままその生涯を終える可能性もある。しかし国家によって個人の生命という最も尊重しなければならない人権を剥奪すると言う死刑は、本当の意味の終身刑されあれば回避できるのだ。

 従って、今回の裁判で死刑判決を出さざるを得なかった背景には、立法・行政が一体となった不作為という側面がある。これを見逃してはならない。国民投票法が制定されていないことを立法の不作為と言うならば、無期懲役を甘く運用し、死刑をせざるを得ない現在の刑罰体系を温存していることの方が問題だ。日本政府には、司法、立法、行政が一体となって死刑と言う国家による野蛮な行為を回避する努力を求めたい。死刑の執行は、被害者の家族の気持ちを救うもではないと言う調査結果もあるようだ。

 刑法から死刑と言う言葉をがなくなり、国家が国民の生命を奪うことのない国家になるように希望する。また積極的に死刑の執行を行っている小泉政権に強く抗議する。

国家による不作為で死刑判決が出るのは悲しいと思った方、クリックをお願いします。

下部に追記をしました。(1/19)

すきやすきや
大新聞不読
STOP_KOIZUMI4

NO_CHANGE_9


【追記(1/19)】

本日、闘うリベラルのチャンネルからあまりにもイタいTBを頂戴しました。

無期刑囚の服役期間:http://liberal.exblog.jp/1206838

上記のエントリーのほとんどが意味をなさなくなってしまいました。

無期懲役で刑が確定した場合で、仮釈放される場合の平均受刑期間は、

約21年6が月

だそうです。さらには、この約21年6ヶ月という期間は仮釈放になった場合の期間であり、服役中の囚人の期間は含まれないようです。ですので、無期懲役刑は実質を伴った終身刑にほぼ等しい刑罰であり、上記エントリーのような軽い刑罰として運用されている事実はないようです。

ということで、死刑判決が出るということは、裁判所の判断であり、刑法に死刑が定められているという立法の判断であり、死刑が執行されるという行政の判断がすべて絡んでいることになります。

闘うリベラルのチャンネルさん、ご指摘ありがとうございます。

ご指摘いただかなければ、私自身、無期懲役は終身刑とは程遠い刑罰だという誤解を頂いたままになっているところでした。また、文章を書いて公開するには、認識が足りなかったと反省しています。

今後はできるだけ、独善にならないよう、できるだけ事実を調査したうえで文章を書いていくよう心がけたいと思います。

9条を守ろう!ブロガーズ・リンクへの参加を表明します

へっぶしんのニュースや日記です。

9条を守ろう!ブロガーズ・リンクの趣旨は、かねてより当ブログで訴えている現憲法の護持と一致いたしますので、微力ながら末席に加えていただけますようお願い致します。

9条を守ろう!

 

 

日本国憲法9条を世界に向けて提示し、非武装による平和の確立の実践を日本が主体となって行っていけるように希望し、9条を守ろう!ブロガーズ・リンクの参加表明とさせていただきます。

国旗国歌の強制は先進国間では異常な行為だった!!!

へっぶしんのニュースや日記です。

とりあえずさんの記事を読んでいて、ショックを受けました。

入学式や卒業式で国旗を掲揚し、国家を歌うことは、国際的に非常識だったとは。。。

根拠として文部科学省のHPへのリンクが紹介されています。

殆どの先進国では、入学式や卒業式で国旗掲揚し、国歌を歌うことは無いようです。あっても、国旗が日常的に校舎や門に掲揚されているだけで、国歌を学校行事で歌うようなことはまず無いようです。

この国際的な常識からすると、日本の入学式や卒業式は異様な風景ですね。そして明らかに国旗国歌の強制だといえる資料ではないでしょうか?このような資料が、文部科学省のHPに乗っているのは、何かの皮肉でしょうか?教育の場でのこのような醜態は早くやめるべきだと思いました。

先進国として、憲法に保障されている思想信条の自由を教育の現場で侵害する虞のある行為を公然と行うことは、近代国家としての風格を著しく害する、悲しいことではないでしょうか。

どうも日本の政治家は、自らの努力を怠り、国民にその怠惰の責任を転嫁している気がして仕方がありません。国民に愛され尊重される国家になりたいのであれば、愛され尊重されるべき国家運営を行うのが筋ではないでしょうか?

国民に愛国心を強制するような新憲法を制定しようとし、国家を運営している権力者たちの怠慢の責任を国民に転嫁するというのは、あまりにも恥ずべき行為に思えてなりません。国家として国民に愛国心を芽生えさせたいのであれば、国家の権力者たる国会議員、行政府である内閣や官僚、司法府のそれぞれの努力が必要だと思います。

これは、天木氏のHPでも述べられていましたが、ひとつひとつの事項を見ても説明がつくことのようです。

日本での入学式や卒業式は、先進国から見ると異常な風景だったのですね。このように強制的に国旗国歌を強制することなしに、国民が自然に日本という国を愛せるような国民を大切にする政策の実現を望むばかりです。

そしてこれを小泉に望むのはあまりにも無理があるでしょう。当分は耐えることしかできないのでしょうか。。。

異常な国旗国歌の強制にNOと思う方、クリックをお願いします。

対中国脅威論は日本国憲法9条の変更の理由になるか?

へっぶしんのニュースや日記です。

日本国憲法9条を守るという趣旨で対中脅威論を否定すると、おめでたいという人がいます。

では、

憲法を変えて自衛隊を軍隊と認めれば、中国の脅威はなくなるのでしょうか?

 へっぶしん、日本国憲法の9条を変えて日本が軍隊を持つことを明記すると、結果が逆になると思います。

 日本が軍隊を持てば、内閣総理大臣の靖国神社参拝以上に中国は怒ると思います。

 そして、対日脅威を宣伝してさらに軍拡を進めるのではないでしょうか?

 つまりは、日本が軍隊を持つことを明記することによって、中国の脅威はさらに増すと思います。

 また中国脅威論で、

 

  • チベットで行われた侵略と虐殺

     

  • 朝鮮戦争に大軍で介入した過去

     

  • ベトナム戦争の後にベトナム懲罰戦争を起こした

     

  • 台湾を今日も恫喝し、対岸にミサイルと軍隊を配置している

     を挙げて、あたかも全てが日本にも当てはまり、中国が今にも対日の侵攻をはじめるような言い方をします。

    簡単に1つ1つ見ていきます。(ソースはすべてWikipediaです)

    ・チベット侵攻

     wikipedia(チベット)URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88#.E6.AD.B4.E5.8F.B2

     4.歴史の部分を参照

     中国はチベット支配を宣言し侵攻

     日本全土に対しての支配を宣言しているか?

     尖閣諸島や日本海の左下の方にあるガス田などの部分的な領有宣言がそのまま日本侵攻の根拠になるのか?

     チベットを見てそのまま日本に侵攻してくると考えるのは妥当だろう?。

     あたかも「尖閣諸島+日本海の左下あたりのガス田の領有宣言=日本全土の領有宣言」であり、チベットを見ていると日本もチベットの二の舞になる危機が迫っている。

     という主張のように思える。果たして当たっているのだろうか?

    ・朝鮮戦争に大軍で介入した過去

     wikipedea(朝鮮戦争)URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E6%88%A6%E4%BA%89

     朝鮮戦争の開戦にあっては、金日正の度重なるソ連(スターリン)への侵攻許可の申請があり、それに対し、ソ連が中国(毛沢東)が許可すればソ連も支援する旨を回答。それに基づき、北朝鮮・中国間で南朝鮮(韓国)への侵攻の合意があった。

     中国の朝鮮戦争介入は、スターリン・金日正の合意に基づく北朝鮮側の要望を受けたものであった。

     なぜ朝鮮戦争への中国の介入がそのまま日本が侵攻される可能性を認める中国脅威論の根拠になるのだろうか?

     これも殆ど当たらないようです。

    ・ベトナム戦争の後にベトナム懲罰戦争を起こした

     これは中越戦争をさしてこのように言っているのでしょうか?

     wikipedia(中越戦争)URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%B6%8A%E6%88%A6%E4%BA%89

     中越戦争の発端は、ベトナムのカンボジア侵攻に対して、親中国のポル・ポトカンボジア政権の支援のためのベトナム侵攻のようです。

     中国脅威論者は、日本が現在進行形で親中国の国に侵攻中だと思っているのでしょうか?

     中越戦争を持って中国脅威論を形成するには無理がありそうです。

    ・台湾を今日も恫喝し、対岸にミサイルと軍隊を配置している

     確かに恫喝を続けているが、いつ台湾に侵攻したのだろうか?

     台湾と中国の緊張はある。しかし対中国脅威論を肯定すると、「台湾を恫喝しているから中国は日本を侵攻する。」ということになる。この説明は現実的な説明だろうか?

    従って日本国憲法9条を変えて自衛権を明記した場合、中国との関係においては、中国の対日外交を硬直化させる虞が強まるだけです。それこそ現在は現実的でない対中国の脅威を引き起こすことにつながりそうです。今のところ対中国に対しての具体的な脅威がないのに軍拡をしているというだけで、あたかも今すぐに対日で侵攻を開始するかのような宣伝をする対中国脅威論の根拠は、非常に弱いのではないでしょうか?

    【結論】

     日本が9条で自衛権を明記した場合、対中国の脅威が強くなることはあっても弱まることはまずないと思います。さらには、中国との政治的な緊張をさらに強める危険性があるのではないでしょうか?

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  • 9条を変えたからといって戦争をすることにはならない?

    へっぶしんのニュースや日記です。

     11/23の半共分子さんのエントリーに取り上げて頂き返信しようかどうしようか迷っていましたが、やはり書くことにしました。このエントリーは、以前の私の記事の返信ということで書かれています。

     まずは引っかかっているところから。

     >私も、そういう意見が多いことが、なにものかのひとりごとを読んで、だんだんわかってきました。これは、矛盾のように僕らには見えるのですが、朝鮮戦争も米ソ冷戦も知らない若い世代にとっては、矛盾ではないのです。

     つまらないところですが、太字の部分です。

     本当につまらないことなのですが、おそらくへっぶしんは、若い世代の方に入ります。なぜならへっぶしんはまだ20代ですから。。。朝鮮戦争などは教科書に記述してあったという程度ですし、米ソ冷戦の実感はありません。おそらく小学生から中学生のときに世界地図頭男ゴルバチョフ書記長がペレストロイカを推進しソ連が解体したような気がします。なので、米ソの冷戦を緊張感を持って実感していません。(そのころはまだ「はなたれ小僧」で、新聞など読むはずもなく・・・)

     なので、おそらく半共分子さんの書かれている「僕ら」という年代にへっぶしんは入りません。

     エントリーの中盤から最後までは、ツッコミを入れる余地のないほど素晴らしい記事になっています。

     特に、米ソ冷戦時の緊張状態と現在を比べると明らかに外圧による脅威は、米ソ冷戦時のほうが緊張していたでしょう。この視点は、ビックリするくらいあたりまえのことですが、我々の世代でこういった視点を持つことは難しいです。冷戦の緊張を実感していないので。。。政府や御用マスコミの論理のすり替えにだまされないためにも、常にこういった意見を聞いていく必要があります。

     9条を変えたいと思っている方々の主張である「9条を変えたからといって、それがすぐに戦争につながるわけはない」という意味不明の反論については、イラクに自衛隊を派遣している理由を考えてください。と反論します。

     自衛隊を自衛軍にしたい現小泉政権、自民党、民主党は、戦争をしたいがために自衛軍にしたいのです。でなければイラクに派兵している意味がありません。これは天木氏の記事(自衛隊はボースカウトと同じだ)にもかかれていますが、復興支援などは紛争状態が解決してから行うもので、アメリカからも「何をしにイラクに来ているのか?」という疑問の声があがっているようです。まったくその通りで、紛争状態の地域に出かけていって復興支援をしても焼け石に水です。このことからも小泉政権が説明しているイラクへの復興支援というのは単なる名目で、自衛隊を海外に派遣するという実績を作りたいだけだということがわかります。本当に必要なことは、平和的にできる支援を模索することです。

     また、このまま自衛隊をイラクに駐留させ続けると、テロの標的になる懸念はないでしょうか?海外の新聞には、日本軍と書かれます。自衛隊は武器を持って海外に行ってはいけないのです。イラクの現状が、武器がなければ自衛官の安全が保てない状態なのであれば、すぐに帰ってくるべきなのです。イラクに駐留し続けることになんの国益もなく、テロの脅威を招くだけなのです。

     最後に、、、なにものかのひとりごとは、ネット ウヨの釣りサイトだと思います。左派的な書き込みをしていますが、過激で挑発的な記事ばかりです。ウヨウヨを呼び込んで遊んでいる印象の方が、まじめに書いているなという印象に勝ります。

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    改憲を語る前に憲法の勉強を

    へっぶしんのニュースや日記です。

    連日、憲法の問題を書いていますが、本日も憲法ネタで行きます。

    現在、伊藤真の日本国憲法の論点という本を読んでいます。

    この本は、サブタイトルが「改憲・護憲を言う前に、必ず知っておかなければならないことがある。」としてあり、まさに憲法を学ぶにあたっての初歩の初歩を詳しく説明しています。

    憲法の初歩の初歩とは何かというと、憲法とは何か?から始まります。

    近代の歴史で憲法というものがどのようして出来上がったのか?

    その歴史の中から生まれた日本国憲法とはどのようなものか?

    について、わかりやすく説明されています。

    改憲を語る前に読んでおかないと恥ずかしい思いをすることになるかもしれません。

    サブタイトルどおりに、改憲を語る前に是非ご一読ください。

    憲法についてもっと知りたい方、クリックをお願いします。

    ↓  ↓  ↓  ↓

    改憲論を語る前に憲法の勉強を!!!


    【追記】

    憲法の勉強で、簡単な本がもう一つありました。

    戦後の1947年から1950年までの中学一年生に配られた教科書で、「新・あたらしい憲法のはなし」という本があります。

    中学生にもわかるように憲法の説明がしてあります。

    「法律なんて。。。」

    という方にはぜひお勧めの本です。

    自民党憲法草案(11/22)前文を読む

    へっぶしんのニュースや日記です。

    11/22に自民党の結党50年大会で、自民党の憲法草案が発表されました。

    前文を見ましたが、世界に誇る先進的な憲法から、世界から遅れること100年くらいで明治憲法よりも国家主権を肯定する内容の新憲法草案です。

    以前にも述べていますが自民党の新憲法草案というのは、現憲法を破棄して新しく憲法を制定するという案で、改憲という言葉では語れないくらいに現憲法を否定する内容です。

    前文を一文づつ見ていきたいと思います。

    日本国民は、自らの意思と決意に基づき、主権者として、ここに新しい憲法を制定する。

    主権者とは何でしょうか?

    好意的に見れば、国民主権の宣言のようにも見えますが、現行憲法の文言と比べれば、何が言いたいのかわかりかねる文章です。主権者とは何か?という定義付けがなされていません。憲法自らが、主権というものについて定義を述べなければ、解釈の仕様がありません。以下の条文と比較しても、非常に危険な運用を予定しているように読み取れます。

    象徴天皇制は、これを維持する。また、国民主権と民主主義、自由主義と基本的人権の尊重及び平和主義と国際協調主義の基本原則は、不変の価値として継承する。

    この条文は、単純に読むと権力の大きさが

    「象徴天皇制=国民主権+民主主義+自由主義+基本的人権の尊重+平和主義+国際協調主義」

    と読めます。

    従って、100年くらい時代をさかのぼる条文になっています。象徴天皇の権力の大きなことといったら大変なものですね。ここでも出てきますが、象徴天皇制とは?国民主権とは?民主主義とは?基本的人権の尊重とは?という、中身が書かれていません。象徴天皇制の占める割合の大きさと、どうにでも解釈できる何々主義の羅列。立憲主義の思想の無視。この憲法の目的がいかに恐ろしいものかが伺えます。何々主義という言葉だけの羅列で肝心の中身が定義されていないと、法律でどのような定義付けもできてしまいます。民主主義とは貴族制の一部であると定義する法律ができた場合に、違憲になりません。国民の主権とは天皇から与えられるものであると法律で規定すれば、国民の主権を制限できます。なぜなら、象徴天皇制のほうが国民主権というひとつの概念よりも重要であるという書き方がされているからです。

    日本国民は、帰属する国や社会を愛情と責任感と気概をもって自ら支え守る責務を共有し、自由かつ公正で活力ある社会の発展と国民福祉の充実を図り、教育の振興と文化の創造及び地方自治の発展を重視する。

    憲法は、国民を縛るものではなく国家(=権力)を縛るためのものです。直接に国民に責務なるものを課すものではありません。この憲法案は、立憲的意味の憲法ではなく、固有の意味の憲法の性格を持って作られていることが、この文言から明確に読み取れます。現代の国家でこのような憲法を制定している国があるのでしょうか?固有の意味の憲法とは、聖徳太子の17条憲法など、歴史上の化石です。現代憲法の意義に明らかに逆らっています。これが恣意的に書かれていると考えると恐ろしくて仕方ありません。明治憲法よりも古い国家概念からかかれていることになります。

    日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に願い、他国とともにその実現のため、協力し合う。国際社会において、価値観の多様性を認めつつ、圧政や人権侵害を根絶させるため、不断の努力を行う。

    これも意味不明の文言です。

    いづれも文章のはじめの部分はまともそうに見えるのですが、

  • 「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に願い、」「国際社会において、価値観の多様性を認めつつ、」

    文章の述語は、武力行使を思わせる文言になっています。

  • 「他国とともにその実現のため、協力し合う。」「圧政や人権侵害を根絶させるため、不断の努力を行う。」

    手段が書いていないのですが、文章だけ見ると、何か恫喝しているような印象を受けます。

    日本国民は、自然との共生を信条に、自国のみならずかけがえのない地球の環境を守るため、力を尽くす。

    では、沖縄のシュワブ沿岸に米軍基地を建設するとどうなるのでしょうか?国民に環境保護の義務を課しながら政府はそれを守らないというまったく用を成さない文言でしょうか?なぜあるのかがわかりません。

    今までの案の前文と順番を入れ替えただけですが、あまりに前近代的で、明治憲法よりも時代を逆行するものです。

     

    現行憲法の維持を強く主張します。

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    日本国民は、自らの意思と決意に基づき、主権者として、ここに新しい憲法を制定する。
    象徴天皇制は、これを維持する。また、国民主権と民主主義、自由主義と基本的人権の尊重及び平和主義と国際協調主義の基本原則は、不変の価値として継承する。
    日本国民は、帰属する国や社会を愛情と責任感と気概をもって自ら支え守る責務を共有し、自由かつ公正で活力ある社会の発展と国民福祉の充実を図り、教育の振興と文化の創造及び地方自治の発展を重視する。
    日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に願い、他国とともにその実現のため、協力し合う。国際社会において、価値観の多様性を認めつつ、圧政や人権侵害を根絶させるため、不断の努力を行う。
    日本国民は、自然との共生を信条に、自国のみならずかけがえのない地球の環境を守るため、力を尽くす。
  • 「改憲賛成、戦争反対」の矛盾

    へっぶしんのニュースや日記です。

    いろいろなブログを見ていると、「戦争反対だが、9条は変えるべき」、「9条を変えたからといって、それが戦争をすることになるとは限らない」という意見をよく見かけます。

    本当に9条の変更(自衛権の明記)を支持して、戦争反対という立場が成り立つのでしょうか?

  • 国が軍隊を持つ目的は何か?

  • そもそも軍隊の主たる活動は何か?

    これを考えれば自衛権を憲法に明記すれば、戦争賛成の立場となることがわかるでしょう。

  • 国は、戦争することを目的として軍隊を持ちます。(自衛戦争でも戦争にはかわりありません)

  • 軍隊の活動の主たるものは戦争です。

    従って軍隊の平和利用というのは、本来目的から視線をそらすための目くらましに過ぎないと考えます。

    次に自衛権について、

  • 自衛権と認めるとは、どういうことでしょうか?

    もちろん自衛のための戦争を認めることになります。

    自衛のための戦争とは何かを考えるときに、アメリカのイラクに対する宣戦布告を思い出してください。(ちなみに太平洋戦争勃発の引き金になった日本の中国派兵は、「現地の日本人の保護」のためだったそうだ。)

    「イラクの大量破壊兵器の脅威」を高らかに宣伝していたではないですか。

    国際世論に対して、自衛戦争(アメリカのみならず世界全体)であるという言い方でイラク戦争を開戦しました。

    アメリカはイラク戦争を自衛戦争とも取れる理由で開戦しました。

    そしてアメリカの主張していた大量破壊兵器製造の工場なるものは存在しませんでした。(今のところ発見されていません。)

    大儀なくはじめられた侵略戦争が現在どうなっているのでしょう?

    相手政府を破壊しても戦争が終わらない泥沼化の様相を呈しています。

    いつまで占領地にとどまればいいのでしょうか?

    太平洋戦争が終わって60年を経ても未だに日本にはアメリカ軍がいます。

    60年後のイラクにもアメリカ軍がいるのでしょう。

    結局のところ、世界への脅威を宣伝し、あたかも自衛戦争であるかのような形態をとってはじめたのは単なる侵略戦争でした。

    従って自衛権を認めるということは、侵略戦争をも認めることになります。

    かつて侵略であることを明言して始まった侵略戦争があったでしょうか?

    私は、新憲法の制定に反対します。(憲法の改正ではなく、現憲法の破棄・新憲法の制定だと考えています

    憲法9条2項を変えた先に何があるのかをもう一度考える必要があるのではないでしょうか?

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  • 押し付けられた憲法という主張の悲しみ

    へっぶしんのニュースや日記です。

    現在の新憲法制定を支持する論調で、「(GHQに)押し付けられた憲法だから自分達で新しく憲法をつくる」という主張があります。

    なんと悲しい主張でしょうか。。。

    涙が出るほど悲しい主張だと思うのですが、結構まじめな顔をして言う人が多いです。

    私が悲しいと思う理由その1

    「押し付けられた憲法」論を掲げると、「押し付けられた憲法」を60年もの年月をかけて後生大事にしてきたという、自己の独立心の不足、他者支配への従順性(極言すれば奴隷根性)を肯定することになる。

    押し付けられたもの(憲法)を60年も変えずに、自分の手で作り直そうとしなかったのなら、日本人のおろかさを証明することに他ならない。

    したがって、自虐的主張になるのである。

    太平洋戦争後に制定された現憲法は、GHQの意向があったのは確かだが、あくまでも日本人の手で日本人の憲法として作成されたものである。

    だから、60年もの年月にわたり変更する必要性も無く未だ輝きつづけているのである。

    私が悲しいと思う理由その2

    「押し付けられた憲法」を支持する方たち(これは殆どが改憲論者に入ると思っている)は、9条が日本人(しかも幣原首相)によって持ち込まれたという事実を見ていない。

    GHQの意向には9条のような徹底した平和条項は入っていなかったのである。

    したがって現行の日本国憲法9条は、GHQの意向とはまったく関係が無く、日本人が自主的に盛り込んだ条項である。

    この条項を新憲法案(無血革命案?、クーデター案?)により変更することは、GHQの意向と日本人自らの意志との調整によって出来上がった憲法の日本人自らの意志の部分を放棄することになる。

    「押し付けられた憲法」だから新しい憲法を作成すると主張するのはかまわないが、過去に勝ち取った成果っである現行憲法9条の平和主義の理念を放棄するのは、自己否定に他ならないのである。

    以上の2点から見えてくるのは、自らの手で自らの憲法を作成するという主張の裏に、あまりにも理不尽な自虐、自己否定が見えてくるのである。

    表向きのみよさそうに見えるプロパガンダだが、裏を返せば恐ろしいものである。

     

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    改憲論

    へっぶしんのニュースや日記です。


    憲法改正の限界について調べてたのですが、さまざまな論があり、まとめるのが厳しそうです。


    憲法改正の無限界説

    憲法の条文に上下は無く、憲法の改正に限界が無いとする説。


    限界説

    憲法の改正が及ばない範囲について、さまざまに主張されています。

    名古屋大学の浦部先生、京都大学の土井先生が限界論者として出ていますが、二人の意見は大幅に異なります。

    浦部先生の説(改正が及ばない限界点をおそらく一番広く取っている説)。

    憲法の基本原理に関する部分の変更は、国の基本方針の変更に他ならないので、現行憲法の否定になる。

    現行憲法の基本原理を損なわず、継続性が認められる変更のみ可能。

    ex.前文(憲法の基本原理)

         9条2項(平和主義と一体)

       96条(最高法規、硬性憲法の性質)

    は、変更不可。

    土井先生の説(折衷説的な色合いが濃い)

    国民主権が損なわれる可能性のある変更のみ不可

    無限界説の問題点

    ・国民主権の原則や96条の改正手続きが変更可能であり、最高法規である憲法の安定性を損なう虞れがある。


    限界説の問題点

    憲法の条文に上下があることになる。

    可変の規定と不可変の規定の境界が人によって異なり、曖昧である。

    これらの説を評価しようとしたときに、国の最高法規である憲法が、無限界に変更できるというのは、やはり受け入れ難いと思う。

    また、憲法の基本原理(前文の変更、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重)を変えるような変更を加えるのであれば、国の基本的な理念を変更することになるのだから、新しい憲法の制定というべきと考える。

    さらには、硬性憲法として規定されている現在の改憲に関する規定96条の変更も、現行憲法を質的に変化させる変更になり、憲法そのものの変更になると考えられるため、現行憲法を破棄する性格を有すものと考える。

    よって、浦部説が一番妥当なのではないだろうか。

    最後に、浦部先生の意見では、憲法の変更に関する国民投票法が制定されていない現状に鑑み、立法に不作為があるのではないかという考えに対しては、改憲が必要ない現状で、国民投票法を立法化する必要性は無いと述べられている。

    この意見も、妥当と考える。

    (参考)

    http://www.sangiin.go.jp/japanese/kenpou/keika_g/159_07g.htm

     

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    憲法9条と自衛権

    へっぶしんのニュースや日記です。

    日本が自衛権を持ったときに、テロにあったとする。

    各地でテロが頻発し、日本人が100万人くらい犠牲になったとする。

    テロは北朝鮮が行っていたとする。

    しかし、自衛権があってもテロの本拠地を攻めることは出来ない!!!

    私は叫ぶ!!

    北朝鮮を攻めろ!!!

    と。

    私には理解できない。

    戦争に攻めと守りがあることが。

    専守防衛。

    上記の場合の防衛とは何か?

    それは、テロの本拠地を攻め滅ぼすことにある。

    憲法に自衛権を明記したとする。

    政府は、防衛だといって他国を侵略する。

    誰も防衛と侵略の間の境界線を引くことが出来ない。

    私には理解が出来ない。

    平和を誠実に願う国が軍隊を持ち、兵器を使用したいと願う気持ちが。

    戦場で戦っているのが、自分の娘だったら。

    国益だといって、未来ある人間を戦争に送り出したいと願う気持ちを私は理解できない。

    そして私は問う。

    「何がしたいのか?」

    と。

    おやすみなさい。

    自民新憲法草案の前文原案

    ブログネタ
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    へっぶしんのニュースや日記です。

    自民党の憲法改正の草案の前文が公表されたようです。

    日経新聞の前文と朝日新聞のリンクをします。

    「国際平和へ協力」を明記・自民新憲法草案の前文原案

     自民党新憲法起草委員会(委員長・森喜朗前首相)がまとめた新憲法草案の前文の原案が8日、明らかになった。国際貢献への積極的な姿勢を打ち出し「国際平和を誠実に願い、他国と共にその実現のため協力し合う」と明記。愛国心や自衛権についても「国を愛する国民の努力によって国の独立を守る」との表現で盛った。
     現行憲法が触れていない日本独自の歴史や「伝統と文化」も盛り込み、保守色を強めたのが特徴。安全保障などの規定との整合性を詰めたうえで、新憲法草案の本文と合わせて28日に決定する。

    率直な感想です。

    意味がわかりません!!!

    自民党のホームページを見に行ったのですが、発表された前文がどこにあるのかわかりませんでした。。。

    ので、記事のみで書きます。

    「国際平和を誠実に願い、他国とともにその実現のために協力し合う」

    ・国際平和を誠実に願いたいものですが、他国とともに何を協力し合うのでしょうか?

    ・テロ撲滅のための戦争を協力し合うのでしょうか?

    国際平和への願い」と「他国とともにその実現(国際平和)のため協力し合う」ことの関連性が全くわかりません。

    平和
    1戦争もなく世の中が穏やかである・こと(さま)。
    2争いや心配事もなく穏やかである・こと(さま)。
    大辞林

    平和の反対語は、戦争になるでしょう。

    なので、

    国際平和を誠実に願い、他国とともに戦争(紛争)の解決(または撲滅)に向けて協力し合う。

    ならば、話の筋が通ります。

    「願い」と言う非行動的な言葉と、「協力」と言う行動を伴う言葉が並存していて、行動の方針がわかりません。

    国を愛する国民の努力によって国の独立を守る

    この文章が存在する必要性が全くわかりません。

    日本は常に独立の危機にさらされている国なのでしょうか

    日本は、努力しなければ独立が保てないほど不安定な情勢なのでしょうか

    全く時代の流れとマッチしていません。

    と言うか、時代の流れと乖離しています。

    不要な文言は入れないほうがいいでしょう。

    日本独自の歴史や「伝統と文化」も盛り込み、保守色を強めたのが特徴

    これもナゼ?いまさら?

    伝統や文化を大切にする気持ちは大切ですが、これからの方がもっと大切です。

    いまさら強調しなければならないことではないでしょう。

    読めば読むほど、考えれば考えるほど意味がわからなくなっていきます。

    前文からしてこのような低俗な案だったら憲法を改正する必要が全くありません

    誰か憲法に詳しく国語力がある方、解釈の仕方を教えてください。

    意味がわからなすぎます。

    そして、自民党案が載っている前文の場所も教えてください。

     

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