[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

チンギス紀 六 断金 (チンギス紀) [ 北方 謙三 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2019/12/19時点)




 へっぶしんです。働き方改革で人員が合理化されたために、業務量が膨大になり、ミスが続出して職場で怒鳴られまくっています。職場で怒りを爆発させる人たちってどうなのと思いますが、現場から人員を削減して「効率化」する「改革」の犠牲になっている気分です。最繁忙期に、メンタルが持つかどうか、不安で仕方ありません^^;

 今回は、まだまだ連載が継続中の北方謙三氏のチンギス紀です。


 帯の裏側より、

-------------------------------------------------------

テムジンは金国の連合を決意、


メグジン・セウルト率いるタタル族の大軍に突撃する!


金国が、タタル族と戦うために草原の長たちに出兵を要請した。タタル族に父を暗殺されたテムジンはそれに応じ、三千騎の出兵を決意する。また、ケレイト王国のトオリル・カンも金国の側に立つことを決断し、一万五千騎の陣容を整えた。一方、テムジンの盟友ジャムカは、金国とタタル族の双方を草原の民の敵とみなしていたため、この戦を静観する。金国とタタル族はウルジャ河付近で対峙し、テムジンはタタル族の大軍に向けて、早さを生かした三千騎で突撃を開始する――。
-------------------------------------------------------

  モンゴル族の傍流の長であるテムジンは、まだモンゴル族すら統一していない段階で、戦闘のための馬を確保し、鉄山を探して自前で武器の準備をするという、それまでの草原の民とは違った準備を行います。さらに交易ルートを開拓して、経済政策を同時に行っていきます。草原の民の常識にとらわれないテムジンの政策によって、支配下の人数以上の実力を蓄えていきます。

 たくさんの遊牧民の他部族に囲われて、弱小だったモンゴル族のキャト氏の長のテムジンが、同じモンゴル族のタイチウト氏をしのぐ実力をつけつつあります。

 そのような中で盟友だったジャムカと、期せずして一線を交えなければならなくなってしまいます。一族の長としての立場と信念が、テムジンとジャムカを引き裂いていきます。逆に、信用できないケレイト王国と同盟する形になるテムジンという政治外交の無情さが今後どう展開していくのかとても楽しみです。

 あまり細かく書いてしまうとネタバレになってしまいそうなので、あいまいに抽象的に書いていますが、テムジンの「改革」は着実にキャト氏の力を蓄えて、他部族とは違う、時代の先端をはしるようなものです。後の歴史では、モンゴル帝国の特色となる駅伝制(ジャムチ)は登場していませんが、その端緒となるような行動が散見されてきます。また、時代を制する者の条件として、情報の活用がうまいことが挙げられます。ここでも、テムジンは天性なのか「史記本紀」から学んだからなのか、情報収集と分析・活用をする部署を大々的に立ち上げています。

 今後のキャト氏の勢力拡張がどのような物語として編まれていくのか、次巻を待ちきれません^^;


 現在は、ネオリベラリズム(新自由主義)が世界を覆い、先進国の中間層が没落し、逆に発展途上国に中間層ができつつありながらも、先進国の富裕層だけが独り勝ちになる世界です。冒頭で書いたように、一般企業の「改革」は、そこで働く人たちからの搾取を強め、経営者や株主の独り勝ちなるようなものばかりでしょう。ほんの一握りの勝ち組の人たちが、「改革」の成果に恩恵を受け、大多数の人間が、「改革」により自らの労働や資産を搾取される現在の世の中の流れを、自分に内面化することができません。そして社会に適応できていない自分を上から眺めています。どうすればよいのわからずに手をこまねいています。

 没落する中間層に位置する自分の未来がどうなっていくのか、どうにか北欧のような社会民主主義の高負担高福祉の社会構造になってくれて、ライフワークバランスが取れる社会になってほしいと心から願っています。


 作者は北方謙三氏です。

 
 1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。

 81年『弔鐘はるかなり (集英社文庫)』でデビュー。

 83年『眠りなき夜 (集英社文庫)』で第4回吉川英二文学新人賞、85年『渇きの街 (集英社文庫)』で第38回日本推理作家協会賞長編部門、91年『破軍の星 (集英社文庫)』で第4回柴田錬三郎賞を受賞。

 2004年『楊家将(下) (PHP文庫)』で第38回吉川英治文学賞、05年『水滸伝完結BOX (集英社文庫)』で第9回司馬遼太郎賞、07年『【中古】独り群せず /文藝春秋(文庫)』で第1回舟橋聖一文学賞、10年に第13回日本ミステリー文学大賞、11年『楊令伝「全15巻+読本」 (集英社文庫)』で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞。

 13年に紫綬褒章を受章。

 16年、第64回菊池寛賞を受賞。『【中古】三国志[文庫版]【文庫版 三国志全13巻+三国志読本 計14巻  全巻セット』、『史記 武帝紀 時代小説文庫 7巻セット[本/雑誌] / 北方謙三/〔著〕』ほか、著書多数。


 よろしければ、こちらのくりっくをよろしくお願いします。



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

チンギス紀 六 断金 (チンギス紀) [ 北方 謙三 ]
価格:1760円(税込、送料無料) (2019/12/19時点)