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上級国民/下級国民 (小学館新書) [ 橘 玲 ]
価格:902円(税込、送料無料) (2019/12/8時点)




 へっぶしんです。 仕事が繁忙期に突入し、暇なときに更新をさぼったツケがたまり続けています^^;

 せっかく読んだ本も、ブログになることがなく本棚に直行しているという残念な事態が続いています^^;

 ここからは、仕事が忙しくなりすぎるので、さらに更新頻度が落ちそうです^^;


 本体カバーうち側より、

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いったん「下級国民」に落ちてしまえば、
「下級国民」として老い、死んでいくしかない。
幸福な人生を手に入れられるのは「上級国民」だけだ――。
これが現代日本社会を生きる多くの人たちの本音だというのです。(まえがきより)
「下級国民」を待ち受けるのは、共同体からも性愛からも排除されるという
”残酷な運命”。一方でそれらを独占する少数の「上級国民」たち。
ベストセラー「言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)」の著者があぶり出す、
世界レベルで急速に進行する分断の正体。
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 現在の日本社会では、格差が拡大しているにもかかわらず、人々の目には実態として格差が見えなくなっています。それは、中産階級から没落した人は、友人の集まりに恥ずかしくて顔を出せなかったり、リア充ではないのでSNSなどにも投稿しなかったりと、一般的な人がやっていることをしなくなるからです。また、本の中ではアメリカの実態に触れて、住む地域が違うという指摘もしています。

 ちなみ格差の拡大とは、高額所得者の増加と貧困層の増加による格差の拡大のほかに、中産階級の没落が挙げられます。ちょっとだけデータを見てみましょう。厚生労働省の国民生活基礎調査の5年ごとの世帯収入の平均値と中央値です。

1995年

1995
2000年
2000


2005年
2005


2010年
2010

2015年
2015

1995年から2015年までの五年ごとの世帯年収の変化は、

平均年収で、
664.7万円⇒626万円⇒580.4万円⇒541.9万円

中央値では、
545万円⇒506万円⇒462万円⇒427万円

と、日本の家庭の年収は順調に下がっていることが確認できます。これが中産階級の没落です。原因はひとつではありませんが、本の中で言われているのは、国内の製造業の没落と、サービス業への就労割合の増加です。製造業の没落については、産業の空洞化と呼ばれているもので、製造業大手の会社が向上を海外移転させたために、国内の生産が減ります。そうすると就業者が減り、就業機会がなくなった人たちが、生産性の低いサービス業へと流出します。生産性が低い業種は当然に給料も低いので、上記のように年収が右肩下がりになります。

 もうひとつ大きな原因として考えらるのは、少子高齢化の進行による年金生活者の増加です。

 ちなみに、1995年から2015年までの再貧困層とみられる世帯年収200万円以下の層の変化は、


13%⇒18%⇒18.7%⇒20%


と、順調に増えています。

 この変化は、日本だけでなく欧米の先進国でも同様に起きているようです。筆者が原因として挙げているのが、上記で説明した産業の空洞化に加え、知識社会になったために知能の高い人が富をひとりじめしていると指摘しています。しかし、世界全体でみると中間層が増えているということも指摘しています。


 いやな言い方をすれば、日本の中間層が多少没落して貧困層に落ちても、日本の約10倍の人口を擁する中国で中間層が増えていれば、世界的にはうまくいっているというということです。


 ここで、貧困層に陥る人はどのような人たちなのかというと、筆者の言葉を言い換えると


々場労働者のような定型的な生産に従事する人。(ルーティン・プロダクション(定型的生産)サービス)
⊂売店従業員、ホテルレストランなどの従業員などの1対1の対人サービスに従事する人。(インパースン(対人)サービス)
L簑蟆魴茲簗簑衄見、データ、言語、音声、映像表現などのシンボルを操作するようなクリエイティブな仕事
をする人。(シンボリック・アナリティック・サービス)


´△暴昌する人たちの収入はグローバル化にさらされて下がり続け、に従事する人たちの収入は上がっているようです。日本では、ポスドクなどと呼ばれる高学歴のワーキングプアで苦しんでいる人たちもいますが、それはデータから外れた一部の人たちだということでしょうか。疑問も持つと先に進まないので、指摘だけしておきます。


 要するに、知識化社会においては、クリエイティブな仕事に従事できないと没落する危険性がとても高いということです。さらには、別の本で繰り返し指摘されていますが、日本ではどう頑張っても学歴社会であり、大学・大学院卒の高学歴な人たちはどちらかというとクリエイティブな仕事に就き、ルーチンワークや一冊のマニュアルで仕事ができてしまうような定型的な仕事の給料は下がり続けているようです。


 自分のこれからのことや、こどものことを考えると、どんどん恐ろしい社会に向かっているように思えて、だれかこの格差社会化の流れを止めるメカニズムを転換させるような仕組みを考えてくれないのかと、祈るような気持ちになってしまいます。


 別の記事で、何度か個人的な望みを書いていますが、サラリーマンとしての仕事に疲れ、アーリーリタイアをしたいと夢想しています。しかし、むすめの私立の学費が高く、学費実質無料化の恩恵にあずかることができずに、行政から見捨てられて、税金や社会保険料を搾り取るだけ搾り取られるぼろ雑巾のような階層にいる気がして仕方がありません。たいしてもらっているわけではない給与明細を見ると、げんなりとしてしまいます。手取り20万円って何だと、悲しくなる月もあります。

 自分が、グローバルな社会の中で戦う自信も全くありません。ただただ平穏に暮らしたいだけなのですが、周囲の状況が平穏な生活を送ることを許していないように感じます。

 上記の厚生労働省の国民生活基礎調査には、子育て世代の収入額も結果にありますが、自分が育った家庭の収入と現在の自分の収入を比較して、暗い気持ちになってしまいます。
 なんとか、未来が明るくなって、ほどほどに働いて、そこそこの余暇を過ごせるような社会になってくれるように祈るばかりです。


 著者は、橘玲氏です。 1959年生まれ。作家。国際金融小説『マネーロンダリング (幻冬舎文庫)』『タックスヘイヴン (幻冬舎文庫)』などのほか、『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方新版 知的人生設計のすすめ (幻冬舎文庫)』『幸福の「資本」論 あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』など金融・人生設計に関する著作も多数。

 『言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)』で2017新書大賞受賞。近著に『もっと言ってはいけない (新潮新書)』『働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる』『人生は攻略できる』など。

 よろしければ、こちらのくりっくをよろしくお願いします。



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