仕事が忙しく、ブログを書く以前に本を読む時間をなかなか取れずに、ストレスが溜まっています^^;
明日も早朝だけ仕事なので、寝坊しないように頑張ります^^;
前回、前々回に引き続き、去年読破した文庫本43巻立てのローマ人の物語(1) ローマは一日にして成らず 上 (新潮文庫) [ 塩野七生 ]の著者の塩野七生さんのマキャベリに関する小説の2巻・3巻を読みました。
随筆(エッセイ)なので、サクサク読めましたが、いろいろと耳が痛いことが多かったです。
著者は塩野七生氏です。
学習院大学文学部哲学科を卒業後にイタリアに遊学され、多数の著書を書かれています。全巻読破したいくらいなのですが、多すぎます^^;
主な著書に
ルネサンスの女たち (新潮文庫) [ 塩野 七生 ]
チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫) [ 塩野 七生 ]
海の都の物語(1) ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫) [ 塩野七生 ]
ローマ人の物語(1) ローマは一日にして成らず 上 (新潮文庫) [ 塩野七生 ]
など多数あります。
[概要]
帯の裏側より
「
あたな、気疲れしていませんか?
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・他人とは絶対に同じ服装をしたくない
・男性と女性は完全に平等であるべきだ
・職場の上司として、若い部下をよく理解しているつもりだ
・恋人・妻に何をプレゼントしたらよいか分からない
・不倫なんてけしからん
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1つでも当てはまる方、必読!
」
ずいぶん挑発的な帯ですね^^;
本を売るために、必死に考え出されたキャッチコピーなので何とも言えませんが、答えてみたいです。
・他人とは絶対に同じ服装をしたくない
⇒けっしておしゃれではないのですが、人と同じ服装というのは好きではないです。ただ、絶対にといわれると自信がなくなりますね^^;
・男性と女性は完全に平等であるべきだ
⇒塩野氏は、男女は立場が不平等な方がいいと主張されています。ただし、法律などの社会の仕組みとしては、平等であるべきで、男女間の1対1の関係においては、男性が上に立った方が人間関係がうまくいくと主張されています。個人的には何とも言えません。司馬遼太郎氏は、男女は30歳を越えると立場が逆転して、男は女房の手のひらで踊らされると書かれていますが、そちらの方が共感できます。男性と女性の受け取り方の違いでしょうか。
・職場の上司として、若い部下をよく理解しているつもりだ
⇒若い人の考え方はサッパリ理解できません。理解しているつもりにもなっていないです。ただ、一緒に働くことが多いので、個人個人を見るように努力しています。
・恋人・妻に何をプレゼントしたらよいかわからない
⇒そもそも女性にプレゼントをするという粋なことをしないので、完全にYesです。プレゼントを贈る気すらないという。。。
・不倫なんてけしからん
⇒このあたりのエッセイは、とても興味深く読みました。歴史小説を数多く執筆されている塩野氏の豊富な知識からの感想は、ただの目立たない男としてとても参考になりました。できれば、燃えるような不倫の恋をしてみたいと密かに思ってはいますが、相手にされないで終わるのがオチでしょうねw
54章からなるエッセイ集です。副題で「フツウの男をフツウでない男にするための54章」とありますが、読んでいて、頭が痛くなる話ばかりです。女性がハンドバックを手放せないわけというようなテーマでは、イタリアのムッソリーニの愛人の話が出てきます。パルチザンに捕まったムッソリーニは、家族をスイスに逃がして愛人と人生に幕を引くことになりますが、愛人は殺されることを覚悟のうえでムッソリーニのもとに向かいます。この辺りの心境は想像すらできません^^;むしろ、「君子危うきに近寄らず」とか思ってしまいます。
やっぱり自分はタダの男だなと思ってしまいます。タダ=無料か?
。。。
また、恋愛については、奥さんに命懸けで愛されたいか?というテーマで、他の女性に心を奪われたら後ろから刺される覚悟はあるのか?寄りかかられるくらいでいいのではないか?という、きわめてまっとうな意見が書かれています。恋愛についてなど、深く考えたことがありませんでしたが、確かにそうだなと思ってしまいます。
心がたんぱくにできている自分に気づかされました。卵は黄身の方がいいですよね。あ、それは卵白か。。。
とにかく、塩野氏の文章を読んでいると、イタリアに行きたくて仕方なくなってしまいますね^^;
カール・ルイスの肉体に心を奪われる塩野氏のエピソードなども面白かったです。
男性には、耳が痛い話ばかりかもしれませんが、女性が男性を見る視点が赤裸々に描かれていて、日々の行動・言動に気を付けなければと思いました。
人生を変えたい人にはオススメの一冊です。
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