辞めるなキケン! 年収300万円未満時代の会社との付き合い方 (文芸社文庫) [ 森永卓郎 ]

価格:626円
(2018/10/28 10:55時点)
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 へっぶしんです。

 相変わらず格差社会と中学受験をキーワードに本を読み続けています。

 今回は、森永卓郎が警鐘を鳴らしている年収300万円時代の到来について考えました。アメリカでは、1%の富裕層が社会の富の99%を独占しており、残りの99%の人間は社会の富の1%しか持てないという状況に向かっているとのことです。

 日本の政治や社会が、アメリカを目指しているのは、今までの本でも紹介をしていると思いますが、まさか年収300万にはならないだろうというのが個人的な実感です。

 しかし、日々のニュースなどに接していると、労働者の非正規雇用が40%を超えているという報道があったり、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査〔単身世帯調査〕では平均貯蓄額が942万円なのに中央値が32万円で2478世帯中で貯蓄額が0が1160世帯もあったりという情報に触れると、格差社会が確実に進行しているのではないかと感じます。




 著者の森永卓郎氏は、以前はよくテレビで見かけましたが、最近は干されているのか、テレビではあまり見なくなりました。格差社会の進行に警鐘を鳴らし、年収300万でも楽しく生きようと提唱していますが、本人の年収は3000万という皮肉(三浦展氏)を言われている人でもあります。

 東大卒の経済アナリストで、獨協大学経済学部教授(発刊当時なので今はどうでしょう)。




 まえがきでは、2011年の「就業形態の多様化に関する総合実態調査」の内容に触れて、平均月給が正社員が32万円に対して非正社員は15万円と、正社員の47%とのこと。非正規雇用の比率が4割に達していると指摘しています。つまり、正社員であれば生活ができるが、非正規雇用になると普通に家族を持って生活することは困難であると筆者は述べています。

 したがって、正規雇用の正社員であることは「小さな幸せ」であり、「小さな幸せ」を見つけることが大切だと主張しています。(繰り返しますが、筆者の年収は3000万円だとか。。。)


 キケン その1  転職してステップアップしたいなぁ・・・
 キケン その2  求人も多いし、今こそ転職のチャンスかなぁ。
            えぇ!? 正社員で採用してくれないんですか?
 キケン その3  若さでは負けますが、私には経験があります!
 キケン その4  こんな安月給でやってられるか! もういい、転職してやる!
 キケン その5  友達に「ウチの会社に来いよ」って誘われているんだよね
 キケン その6  ウチの会社、もう全然だめっすよ
 キケン その7  次の転職に、私の人生全てを賭けます!
 キケン その8  毎日、毎日、サービス残業で、もうウンザリですよぉ〜
 キケン その9  やっぱり、お金と幸せは比例するんじゃない?
 キケン その10 年収? そりゃあ、1000万円くらい目指したいでしょ
 キケン その11 失業? 間違っても自分だけはありえないでしょう
 キケン その12 年功序列で定期昇給より、成果主義のほうがいいに決まってるよ
 キケン その13 どうせなら、これからの成長産業に転職したいな
 キケン その14 とりあえず、上司の言うことだけやってればクビになんないよね
 キケン その15 外資系なら収入いいし安定してるし、まず間違いないよね
 キケン その16 資格持ってるから、何とかつぶしが利くはずだよね?
 キケン その17 結局のところ、「勝ち組」になればいいんじゃないの?
 キケン その18 年収300万円なんて、今さら生活れべる下げられないよ
 キケン その19 もし年収100万円台になったらどうやって生活するんですか?
 キケン その20 今年もボーナスなかったよぉ。なんか小金稼ぐ方法はないかなぁ
 キケン その21 人に言えないけど、実はオレ、鉄道オタクなんだよね
 キケン その22 いつか独立・企業の夢は捨てられないよ
 キケン その23 有給ってなんか取りずらいなぁ。仲間に悪いし、あとで忙しくなるし
 キケン その24 「カイシャ人間」をやめて楽しく生きたい。
            でも楽しい生き方がわからないんです
 キケン その25 楽しく暮らしたいけど、いつリストラされるか不安で・・・
 キケン その26 でも結局、働かないと食べていけないよなぁ





 筆者は、これからの日本社会は、1割の高給取りの「勝ち組」と9割の年収300万円以下の「負け組」の世の中になると主張しています。たとえ、1割の「勝ち組」になっても、そこは猛烈な競争社会で、職員間で足の引っ張り合いをしながら、相手を引きずりおろして自分が優位に立てる人間が勝ち残ると述べています。

 そういう競争社会だと認識して、覚悟を持って仕事をするのか、残りの9割でよいから仕事はほどほどにして、それなりの生活をしていこうよという意識で、「小さな幸せ」を見つけるのかの2択をせまり、9割でもいいでしょといっています。

 正直、同意する部分が多いです。個人的にも仕事がハードで、常にこなしきれない業務量を押し付けられて、優先順位もわからなくなり、ミスをすれば責任を追及されて責められるという日々を送っています。

 10月は、8連勤の後に1日休んで10連勤があり、ようやく今日は休みです。

 ちなみに、サービス業で月曜〜土曜に通常営業をしている関係で、私は水曜日が休みということになっています。今回の10連勤は、他の人が水曜に有給を取りたいとのことだったので、私が代わりに出たために、平日の休みを献上したのと、日曜にやる特別のイベントに参加したために、本来の休みである日曜と水曜が同時に出勤になったために発生しました。

 周りの人には、気兼ねなく休んでほしいと思っているので、代わりに出勤してくれと言われれば、極力断らないようにしています。救いなのは、1日の業務時間がそこまで長くないことです。平日であれば、朝起きてから昼くらいまでは、自由な時間があります。ただ、仕事に行きたくないなぁ〜と、日常的に思っており、メンタルは大丈夫なのかと日々自問自答しています。

 それと、何度か出している画像ですが、厚生労働省の「生活基礎調査」を見る限りでは、我が家の世帯年収は、上位のほうにあります。仕事がきついのは、それなりの収入を得ているからだと自分に言い聞かせています。

国民生活基礎調査29年度グラフ

















 これでも、日本の会社員の年収は、先進国間で比べてもそこまで安いわけではないとのことです。国際調査は、英語が読めないため自分で調べられません^^;

 それにしても、何度見ても衝撃的なのですが、世帯年収の中央値が442万円です。個人年収ではないというのが非常に怖いです。もちろん一人世帯も入っているでしょうし、子供のいる家庭の平均年収は700万円くらいとのことなので、そのくらいであれば納得がいきます。私自身もむすめが一人いるので、世帯年収が700満円くらいであれば、何とか生活ができるような気がします。

 ですから、本書では個人年収の話をしているので、年収300万円で夫婦共働きであれば、贅沢をしなければやっていけるという主張には、深く同意します。前述のように、私も職場環境が厳しいと感じており、さらには上司を見ていると、背負っている責任に対する給料は低いと感じています。そのため、社内の出世競争に参加する気もなく、上層部の人たちの足の引っ張り合いや責任のなすりつけ合いからは、距離を置いて目の前の顧客へのサービスに精を出すようにしています。

 このような本を読むたびに、仕事は大変ではありますが、まだまだ自分は恵まれているのだと思えます。

 また明日からの仕事をがんばります。。。



 よろしければ、こちらのくりっくをよろしくお願いします。

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