へっぶしんです。

【中古】教育格差の真実 どこへ行くニッポン社会 /小学館/尾木直樹 (新書)

価格:258円
(2018/9/23 12:53時点)
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 懐かしのモリタクと尾木ママの本を読みました。格差拡大が続き、富めるものがさらに富めるという世の中になっています。拡大し続ける格差の実態を、教育という方面にスポットを当てています。ただ、時事ネタが古くて、懐かしいニュースが満載です。2008年が初版で、小泉内閣による新自由主義政策などが書かれています。

 新自由主義については、モリタクが簡潔にまとめてくれています。

 ・規制緩和と民営化
  政府が小さくなり、セーフティーネットが崩壊して弱者が救われなくなります。そのうえで弱肉強食の社会になります。

 ・大企業や富裕層へは減税をして、庶民に増税
  具体的には、法人税を下げ、累進課税を緩和します。そして、消費税を増税します。

 ・格差拡大社会のなかで、富裕層だけが高学歴になる仕組みを作る
  公教育のレベルを下げる。
  中学受験などがいい例ですね。私立中学に通わせるには、世帯年収が最低でも800万必要らしいです。
  現在の私立大学の学費は、文系で150万くらいになっています。一般家庭では奨学金を使わないと、自宅通学でもつらいのではないでしょうか。

 いまだに安倍政権の下で新自由主義政策が、強力に推し進められていますね。

国民生活基礎調査29年度グラフ

























 東大生の親の平均年収が1000万を超えているというのも、一般の平均年収の倍の収入がある家庭に生まれないと、高学歴を得られないという格差が、厳然として存在していることの証左ですね。

 この本は、この中で特に教育について書かれているのですが、学校選択制度によって学校間格差が広がったり、さらには地域格差が広がったりするとのことです。学力別クラス編成の弊害なども書かれています。また、日本の教育制度の中で育ったエリートには、教養はつかないということも面白いところではないでしょうか。

 一時、ヒルズ族などともてはやされていた人たちは、お金の使い方が決まっていて面白くないとのことでした。

 結局は、学校が劣化し、塾に頼らざるを得なくなり、塾に通わせられる家庭の子供が高学歴になる。塾に通わせられない家庭の子供が、高学歴になるのは難しいという社会になっているということでした。

 弱肉強食の社会での勝者は、一握りの人でしかありません。しかも生まれた家が裕福であればあるほど、競争に有利になります。そんな社会は、生きずらくて仕方ないのではないでしょうか。多くの普通の人が幸せに暮らせる、北欧型の社会民主主義のような社会に、日本が方向転換してくれることを願ってやみません。

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