へっぶしんです。

 テレビや新聞で出てくる統計の報道について、いつも違和感を抱いています。「今年のボーナスは」、などという報道で、自分のボーナスが報道の額面に行ったことはほとんどなく、その半分になっていればいい方だというのが実情です。ひたすら疑問に思っていたのですが、厚生労働省の国民生活基礎調査を見ると、その疑問の答えが見つかります。



 これは、ボーナスではなく年収です。平均年収は5602千円になっているのに、中央値は442万です。実は、このグラフを最初に見つけたときは衝撃を受けました。

 

 なぜなら、年収は個人ではなく世帯年収だからです。そして、平均所得金額以下の世帯が61.5%です。みんな、報道されている平均の所得額よりも低いと感じ、誰もそんなにもらってないという感覚ではないでしょうか。

 

 上記のグラフを見れば、一目瞭然ですよね。

 

 しかし、テレビや新聞の報道に限らず、大手のポータルサイトに出てくるニュースやコラムでも、平均年収や家計相談などでは、上記のグラフではハイクラスに分類される人たちのことが書かれたものが多く、世間一般の本当の「平均」的な人たちの生活についての記事は少ないですよね。

 

 世間の実情をしっかりと反映した番組や記事を報道していかないと、メディアが自滅する日も近くなるのではないかと危惧します。

 



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