政府による国民への人権侵害が際立ってきた。写真家の方がシリアに渡航しようとしたところ、逮捕をちらつかせてパスポートを取り上げたと言うのだ。それに対する外務省の説明は、「国民の生命を守るため」と言うことらしいが、憲法で政府に課されているのは、「国民の生命を政府が害さないこと」であり、別に政府が国民の生命を守る必要は無い。この憲法上の論拠となるのは、奴隷的拘束の禁止、拷問の禁止などである。誤解を生じやすいところであるが、社会権の中の生存権に基づく生活保護や年金などと、今回の件は全く別の問題である。
 この事件で問題なのは、基本的人権の根幹である自由権を政府が国民から奪ったことである。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150208-00000054-jij-soci