へっぶしんのニュースや日記

格差社会に疑問を感じながら日々を過ごしています。 まともに働いても給料が減り続けるので、副業で投資をして資産を築こうと株と投資信託、FXをしています。 趣味の読書とアイネット証券のループイフダンの日々の成績について書いていきます。

2019年12月

〜兵站・後方支援の重要性は現在の課題〜 『断金〜チンギス紀(六)』(北方謙三)を読んで

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 へっぶしんです。働き方改革で人員が合理化されたために、業務量が膨大になり、ミスが続出して職場で怒鳴られまくっています。職場で怒りを爆発させる人たちってどうなのと思いますが、現場から人員を削減して「効率化」する「改革」の犠牲になっている気分です。最繁忙期に、メンタルが持つかどうか、不安で仕方ありません^^;

 今回は、まだまだ連載が継続中の北方謙三氏のチンギス紀です。


 帯の裏側より、

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テムジンは金国の連合を決意、


メグジン・セウルト率いるタタル族の大軍に突撃する!


金国が、タタル族と戦うために草原の長たちに出兵を要請した。タタル族に父を暗殺されたテムジンはそれに応じ、三千騎の出兵を決意する。また、ケレイト王国のトオリル・カンも金国の側に立つことを決断し、一万五千騎の陣容を整えた。一方、テムジンの盟友ジャムカは、金国とタタル族の双方を草原の民の敵とみなしていたため、この戦を静観する。金国とタタル族はウルジャ河付近で対峙し、テムジンはタタル族の大軍に向けて、早さを生かした三千騎で突撃を開始する――。
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  モンゴル族の傍流の長であるテムジンは、まだモンゴル族すら統一していない段階で、戦闘のための馬を確保し、鉄山を探して自前で武器の準備をするという、それまでの草原の民とは違った準備を行います。さらに交易ルートを開拓して、経済政策を同時に行っていきます。草原の民の常識にとらわれないテムジンの政策によって、支配下の人数以上の実力を蓄えていきます。

 たくさんの遊牧民の他部族に囲われて、弱小だったモンゴル族のキャト氏の長のテムジンが、同じモンゴル族のタイチウト氏をしのぐ実力をつけつつあります。

 そのような中で盟友だったジャムカと、期せずして一線を交えなければならなくなってしまいます。一族の長としての立場と信念が、テムジンとジャムカを引き裂いていきます。逆に、信用できないケレイト王国と同盟する形になるテムジンという政治外交の無情さが今後どう展開していくのかとても楽しみです。

 あまり細かく書いてしまうとネタバレになってしまいそうなので、あいまいに抽象的に書いていますが、テムジンの「改革」は着実にキャト氏の力を蓄えて、他部族とは違う、時代の先端をはしるようなものです。後の歴史では、モンゴル帝国の特色となる駅伝制(ジャムチ)は登場していませんが、その端緒となるような行動が散見されてきます。また、時代を制する者の条件として、情報の活用がうまいことが挙げられます。ここでも、テムジンは天性なのか「史記本紀」から学んだからなのか、情報収集と分析・活用をする部署を大々的に立ち上げています。

 今後のキャト氏の勢力拡張がどのような物語として編まれていくのか、次巻を待ちきれません^^;


 現在は、ネオリベラリズム(新自由主義)が世界を覆い、先進国の中間層が没落し、逆に発展途上国に中間層ができつつありながらも、先進国の富裕層だけが独り勝ちになる世界です。冒頭で書いたように、一般企業の「改革」は、そこで働く人たちからの搾取を強め、経営者や株主の独り勝ちなるようなものばかりでしょう。ほんの一握りの勝ち組の人たちが、「改革」の成果に恩恵を受け、大多数の人間が、「改革」により自らの労働や資産を搾取される現在の世の中の流れを、自分に内面化することができません。そして社会に適応できていない自分を上から眺めています。どうすればよいのわからずに手をこまねいています。

 没落する中間層に位置する自分の未来がどうなっていくのか、どうにか北欧のような社会民主主義の高負担高福祉の社会構造になってくれて、ライフワークバランスが取れる社会になってほしいと心から願っています。


 作者は北方謙三氏です。

 
 1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。

 81年『弔鐘はるかなり (集英社文庫)』でデビュー。

 83年『眠りなき夜 (集英社文庫)』で第4回吉川英二文学新人賞、85年『渇きの街 (集英社文庫)』で第38回日本推理作家協会賞長編部門、91年『破軍の星 (集英社文庫)』で第4回柴田錬三郎賞を受賞。

 2004年『楊家将(下) (PHP文庫)』で第38回吉川英治文学賞、05年『水滸伝完結BOX (集英社文庫)』で第9回司馬遼太郎賞、07年『【中古】独り群せず /文藝春秋(文庫)』で第1回舟橋聖一文学賞、10年に第13回日本ミステリー文学大賞、11年『楊令伝「全15巻+読本」 (集英社文庫)』で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞。

 13年に紫綬褒章を受章。

 16年、第64回菊池寛賞を受賞。『【中古】三国志[文庫版]【文庫版 三国志全13巻+三国志読本 計14巻  全巻セット』、『史記 武帝紀 時代小説文庫 7巻セット[本/雑誌] / 北方謙三/〔著〕』ほか、著書多数。


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〜新下流層の出現〜 『言ってはいけない〜残酷すぎる真実』(橘玲)を読んで

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 へっぶしんです。 橘玲氏の著書を連続で読んでいます。著者の主張にはあまり共感できませんが、事実の認識においてはかなり近いものがあるように思えます。

 各種の統計結果や政治の方針を見る限り、これからは一部の富裕層が莫大な資産を築く一方で、ほとんどの人間が貯蓄すらできない下流層に転落する格差社会になってしまいそうです。

 著者は、その格差社会を受け入れて次の社会を考えるという立場を持たれていますが、私は格差を縮小させる方法はないものかと考え続けたいです。

 「あがきつづけて」でも、みずからの自由を求め続けたいです。


 本体カバー内側より、

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この社会はきれいごとがあふれている。人間は平等で、努力は報われ、見た目は大した問題ではない――だが、それらは絵空事だ。往々にして、努力は遺伝に勝てない。知能や学歴、年収、犯罪癖も例外ではなく、美人とブスの「美貌格差」は訳3600万円だ。子育てや教育はほぼ徒労に終わる。進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が明かす「残酷すぎる真実」。読者諸氏、口に出せない、この不愉快な現実を直視せよ。
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 私は、自分が住む世の中は、努力が報われる社会であってほしいと思っています。ですから、たとえ貧困家庭に生まれたとしても、努力次第で社会階層を登っていける社会が理想的です。しかし現在の日本では、親の収入と学歴に相関関係があり、裕福な家に生まれれば、多少ひとより才能がなく、努力を怠ったとしても、裕福な一生をおくれる社会です。現在の総理大臣や財務大臣を見ればわかるでしょう。

 アメリカでは、上位の1%の富裕層が社会の富の42%を独占する社会になっています。日本はそこまでは格差が開いていないようですが、前回の記事で日本の世帯収入の没落ぶりを書きましたが、確実にじわじわと中間層が没落しています。

 1995年には日本の世帯年収の中央値が545万円だったのが、2015年には427万円と20年間で128万円も下がっています。1世帯で働いている人数、高齢化率などを無視しているので、単純に給料が下がったという言い方はできませんが、中間層が地盤沈下していることは間違いないでしょう。この傾向は、今の政権が続く限りは変わらないでしょう。10月に消費税が上がったとたんに、社会保障費の削減を言い出す政権ですから、国民が貧困にあえごうがどうしようが、自民党・公明党の閣僚・議員には興味がないのでしょう。

 さて、著者は具体例をアメリカに求めていますが、人種間で知能が異なるということが遺伝の研究で明らかになっているようです。そして、知能によって収入が異なるという知識社会になっているというのが筆者の社会の見解です。この見解には、同意せざるを得ません。日本のみならず、欧米だけではなく、発展途上国においても、学歴による収入差が確認できるようです。アメリカでは、黒人奴隷の反省からアファーマティブアクションという黒人優遇政策がとられていますが、現在の研究ではこの政策はあまり機能していないということです。

 また、最近はトランプ大統領(共和党)支持者がどういった境遇の人間なのかという説明で、プアホワイト(低学歴・低収入の白人)を挙げています。「白人だという以外に自らのアイデンティティのよりどころがない人たち」が、トランプ大統領を支持しており、この層は、元中流の工場労働者たちだとしています。そして、日本のネトウヨの説明でも、「日本人という以外に心のよりどころを持てない人」だしています。日米の政権支持層は、現政権から恩恵を受けている富裕層・エリート層と、現政権から見放されて、切り捨てられている新下流層という対照的な2つの層だというのです。

 ネトウヨについては、ネットで色々と見たり、実際にSNSで絡まれたりして、どんな生き方をすると政権に隷従することに喜びを覚えて、自分が不利になる政策をする政党支持するのか不思議で仕方がないのですが、著者と同じような説明が多いです。 また、不都合で残酷な真実として、フェミニストが激怒しそうな事実を挙げています。イスラエルで、子どもに対して性差のない教育を施して、家庭の方針が入り込まないように、共同生活させても、ほとんどの子どもが、成人後に選ぶ職業はステレオタイプとされるような男の職業・女の職業を選ぶようです。

 私自身も経験から、小さい我が子を抱く妻を美しいと感じ、とても幸せそうに見えたことを今でも覚えています。私自身は、男性も女性も自分の望むように自己実現をできる社会が良いと思っています。また、自分が育った家庭では、共働きで、圧倒的に母親の方が収入が多かったので、「男は一家の大黒柱」という言葉を、未だにバカバカしく思っています。ただ、どうしても意識から抜けないのは、母親の収入を自分が稼ぐことができない自己嫌悪感です。妻も働いていますが、世帯年収が、自分が育った家庭には到底及びません。そのため、社会階層において没落しているという焦燥感を覚えるのです。

 自分の思考は自分で組み立てるものだと思っているのですが、「寝ながら学べる構造主義 [ 内田 樹 ]」の記事でも書きましたが、様々な環境によって自分の思考が縛られているということに気づきました。さらには、今回の本では、趣味などですら遺伝に縛られているというのが最新の科学の知見だというから驚きです。

 遺伝子の研究がすすむにつれて、この本のタイトルのように、「残酷すぎる真実」がさらに明らかになっていくでしょう。本当に目をそむけたくなるような研究結果が並んでいますが、逆に遺伝とは関係のない、本人の努力で自分が規定されるようなものもわかっていくでしょう。

 それにしても、子育てですら無駄だという研究結果は、受け入れがたいですよね。何とか自分の力で子どもを周りの子どもよりも有利な状態で社会に題したいと願っているにもかかわらず、もはやあなたは自分の子どもへの影響力を持っていないと宣告されるのですから。

 脳科学には興味があったのですが、遺伝子研究はあまりフォローしていませんでした。ただ、遺伝子研究の動向についても、時間が許す限り、私の知能で理解できるレベルでフォローしていきたいです。


 今回の本で、読みながら繰り返し頭をよぎったフレーズが、「努力とは何だ?」ということです。現在の自分は、今までの自分の怠惰の罰によって苦しい生活を強いられているという風に考えていました。就職活動をせずに大学を卒業し、生まれて初めて社会的な地位がない状態になった時に、自分の社会における存在意義がないことに大きな焦燥感を覚えました。そこから就職活動を始めましたが、大卒後の新人に手を差しのべる会社はほとんどありませんでした。なんとか採用になった零細企業で働き始めましたが、そこは偽装請負で間に何社もマージンを取る会社が入り、某大企業の製品開発現場が人生最初の職場でした。当時の大企業は、今よりも景気は良かったので、海外で発売する製品の品質保証テストのために、約半年、海外出張というものもできました。ただ、同じ大学の友人たちは、自分よりももっと待遇として恵まれているのだろうなという劣等感にさいなまれ続けました。

 しかし、ずっと報われてないと思っていた自分の待遇が、実はロスジェネ世代としてはしぶとく生き抜いている状態だったのだと、最近になってようやく気付きました。ただ、気付くというのは、統計結果を見て驚いたということで、日々の生活をする中では、自分の生活レベルを客観視することはできないのだと反省しました。
 それが、今回の本では、自分の想像以上に今の自分が遺伝子によって規定されているのだということに驚きました。ただ、自分がどれだけ遺伝子によって規定されている部分が多いと言っても、自分の意識で変えられるところはどこなのかを、研究結果をフォローしながら調べ続けていきたいです。

 「あなたはヒトという種の存続の過程の単なる一部品なのですよ。」と言われて、個々と良く感じたり、安心したりする人は少ないでしょう。いい年をして、未だに自分とは何なのかを探し続けていますが、自分で変えられる自分とは何なのかを知りたくなりました。


 著者は、橘玲氏です。 1959年生まれ。作家。国際金融小説『マネーロンダリング (幻冬舎文庫)』『タックスヘイヴン (幻冬舎文庫)』などのほか、『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方新版 知的人生設計のすすめ (幻冬舎文庫)』『幸福の「資本」論 あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』など金融・人生設計に関する著作も多数。

 『言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)』で2017新書大賞受賞。近著に『もっと言ってはいけない (新潮新書)』『働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる』『人生は攻略できる』など。

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〜所得格差拡大を憂う〜 『上級国民/下級国民』(橘玲)を読んで

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 へっぶしんです。 仕事が繁忙期に突入し、暇なときに更新をさぼったツケがたまり続けています^^;

 せっかく読んだ本も、ブログになることがなく本棚に直行しているという残念な事態が続いています^^;

 ここからは、仕事が忙しくなりすぎるので、さらに更新頻度が落ちそうです^^;


 本体カバーうち側より、

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いったん「下級国民」に落ちてしまえば、
「下級国民」として老い、死んでいくしかない。
幸福な人生を手に入れられるのは「上級国民」だけだ――。
これが現代日本社会を生きる多くの人たちの本音だというのです。(まえがきより)
「下級国民」を待ち受けるのは、共同体からも性愛からも排除されるという
”残酷な運命”。一方でそれらを独占する少数の「上級国民」たち。
ベストセラー「言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)」の著者があぶり出す、
世界レベルで急速に進行する分断の正体。
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 現在の日本社会では、格差が拡大しているにもかかわらず、人々の目には実態として格差が見えなくなっています。それは、中産階級から没落した人は、友人の集まりに恥ずかしくて顔を出せなかったり、リア充ではないのでSNSなどにも投稿しなかったりと、一般的な人がやっていることをしなくなるからです。また、本の中ではアメリカの実態に触れて、住む地域が違うという指摘もしています。

 ちなみ格差の拡大とは、高額所得者の増加と貧困層の増加による格差の拡大のほかに、中産階級の没落が挙げられます。ちょっとだけデータを見てみましょう。厚生労働省の国民生活基礎調査の5年ごとの世帯収入の平均値と中央値です。

1995年

1995
2000年
2000


2005年
2005


2010年
2010

2015年
2015

1995年から2015年までの五年ごとの世帯年収の変化は、

平均年収で、
664.7万円⇒626万円⇒580.4万円⇒541.9万円

中央値では、
545万円⇒506万円⇒462万円⇒427万円

と、日本の家庭の年収は順調に下がっていることが確認できます。これが中産階級の没落です。原因はひとつではありませんが、本の中で言われているのは、国内の製造業の没落と、サービス業への就労割合の増加です。製造業の没落については、産業の空洞化と呼ばれているもので、製造業大手の会社が向上を海外移転させたために、国内の生産が減ります。そうすると就業者が減り、就業機会がなくなった人たちが、生産性の低いサービス業へと流出します。生産性が低い業種は当然に給料も低いので、上記のように年収が右肩下がりになります。

 もうひとつ大きな原因として考えらるのは、少子高齢化の進行による年金生活者の増加です。

 ちなみに、1995年から2015年までの再貧困層とみられる世帯年収200万円以下の層の変化は、


13%⇒18%⇒18.7%⇒20%


と、順調に増えています。

 この変化は、日本だけでなく欧米の先進国でも同様に起きているようです。筆者が原因として挙げているのが、上記で説明した産業の空洞化に加え、知識社会になったために知能の高い人が富をひとりじめしていると指摘しています。しかし、世界全体でみると中間層が増えているということも指摘しています。


 いやな言い方をすれば、日本の中間層が多少没落して貧困層に落ちても、日本の約10倍の人口を擁する中国で中間層が増えていれば、世界的にはうまくいっているというということです。


 ここで、貧困層に陥る人はどのような人たちなのかというと、筆者の言葉を言い換えると


々場労働者のような定型的な生産に従事する人。(ルーティン・プロダクション(定型的生産)サービス)
⊂売店従業員、ホテルレストランなどの従業員などの1対1の対人サービスに従事する人。(インパースン(対人)サービス)
L簑蟆魴茲簗簑衄見、データ、言語、音声、映像表現などのシンボルを操作するようなクリエイティブな仕事
をする人。(シンボリック・アナリティック・サービス)


´△暴昌する人たちの収入はグローバル化にさらされて下がり続け、に従事する人たちの収入は上がっているようです。日本では、ポスドクなどと呼ばれる高学歴のワーキングプアで苦しんでいる人たちもいますが、それはデータから外れた一部の人たちだということでしょうか。疑問も持つと先に進まないので、指摘だけしておきます。


 要するに、知識化社会においては、クリエイティブな仕事に従事できないと没落する危険性がとても高いということです。さらには、別の本で繰り返し指摘されていますが、日本ではどう頑張っても学歴社会であり、大学・大学院卒の高学歴な人たちはどちらかというとクリエイティブな仕事に就き、ルーチンワークや一冊のマニュアルで仕事ができてしまうような定型的な仕事の給料は下がり続けているようです。


 自分のこれからのことや、こどものことを考えると、どんどん恐ろしい社会に向かっているように思えて、だれかこの格差社会化の流れを止めるメカニズムを転換させるような仕組みを考えてくれないのかと、祈るような気持ちになってしまいます。


 別の記事で、何度か個人的な望みを書いていますが、サラリーマンとしての仕事に疲れ、アーリーリタイアをしたいと夢想しています。しかし、むすめの私立の学費が高く、学費実質無料化の恩恵にあずかることができずに、行政から見捨てられて、税金や社会保険料を搾り取るだけ搾り取られるぼろ雑巾のような階層にいる気がして仕方がありません。たいしてもらっているわけではない給与明細を見ると、げんなりとしてしまいます。手取り20万円って何だと、悲しくなる月もあります。

 自分が、グローバルな社会の中で戦う自信も全くありません。ただただ平穏に暮らしたいだけなのですが、周囲の状況が平穏な生活を送ることを許していないように感じます。

 上記の厚生労働省の国民生活基礎調査には、子育て世代の収入額も結果にありますが、自分が育った家庭の収入と現在の自分の収入を比較して、暗い気持ちになってしまいます。
 なんとか、未来が明るくなって、ほどほどに働いて、そこそこの余暇を過ごせるような社会になってくれるように祈るばかりです。


 著者は、橘玲氏です。 1959年生まれ。作家。国際金融小説『マネーロンダリング (幻冬舎文庫)』『タックスヘイヴン (幻冬舎文庫)』などのほか、『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方新版 知的人生設計のすすめ (幻冬舎文庫)』『幸福の「資本」論 あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』など金融・人生設計に関する著作も多数。

 『言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)』で2017新書大賞受賞。近著に『もっと言ってはいけない (新潮新書)』『働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる』『人生は攻略できる』など。

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