へっぶしんのニュースや日記

格差社会に疑問を感じながら日々を過ごしています。 まともに働いても給料が減り続けるので、副業で投資をして資産を築こうと株と投資信託、FXをしています。 趣味の読書とアイネット証券のループイフダンの日々の成績について書いていきます。

2019年10月

〜学歴と「家柄」は相関関係にある〜 『教育格差』(松岡亮二)を読んで

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 へっぶしんです。 久しぶりに、教育と格差に戻ります^^;そして内容は、子どもの学力格差は親の学歴と投函関係にあるという「現実」をデータで示し、そのための解決策の提言です。

 子どもは生まれたときから、有利不利を背負っているというのは、とても重たい事実ですね。しかし歴史上で、格差が存在しない時代はありません(縄文時代以前なら違うかもしれませんが^^;)。その上で、格差はあるものだという諦観の上に生きていくのか。子どもの無限大の可能性をつぶさないためにも、できる限り「機会の平等」を確保できるような制度設計を目指すのか。

 個人の考えではどうにもなりませんが、世界を、日本をあきらめたくないですね^^;


 いつものように、帯の裏側より、

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就学前、小学校、中学校、高校、国際比較……
気鋭の社会学者が豊富なデータを基に描き出した
「緩やかな身分社会」
この国の実態。
・小学校入学前にすでに学力格差が生じている。
・公立の中学校同士でもおおきな「環境」格差がある。
・親が大卒か否かで、就学前〜高校までの格差が拡大。
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 ま、本を売るための宣伝文句なので衝撃的ではありますが、間違いなく本の内容をコンパクトに表現しています。

 子どもに学力格差が生じる背景に、親の学歴、生まれた地域があるということをデータで検証しています。以前に書いた「AI vs.教科書が読めない子どもたち [ 新井 紀子 ]」「AIに負けない子どもを育てる [ 新井 紀子 ]」では、読解力が学力を左右するという子どもを個別に見る視点での学力差でしたが、今回は子どもの出自により学歴が変わるという内容です。組み合わせると、学歴が高い親に生まれた子どもは読解力が高いということになりますが、研究者の方に検証していただきたいですね^^;

 今回の本の内容に戻ります。両親の学歴を、両親大卒、片方の親が大卒、その他に分けています。学歴が高い親は、幼少期から子どもに対して「意図的養育」をします。簡単に言えば、早寝早起きを習慣づける、朝食を抜かない、テレビの時間を制限する、食事の時はテレビをつけない、などのしつけです。逆に、その他の親は、子どもは自然に育つという意識から、「放任的養育」をするために子どもの学力が伸びないという知見を紹介されています。

 また、「意図的養育」をする親は、叱るときにはダメな理由を子どもに説明するそうです。それに対して、「放任的養育」をしている親は、理由を言わずに一括する傾向にあるとのことです。さらに、「意図的養育」をする親は、子育てをするための情報を積極的に集めながら試行錯誤で子どもを育てますが、「放任的養育」をする親は、自己の経験に基づいた子育て・しつけをするとのことです。何度か、どこかで書いていると思うのですが、本の読み聞かせを積極的にするのも、「意図的養育」をする親だということです。

 このように幼少期にすでに家庭の子育ての方針で、小学校入学以前に「落ち着いて話を聞く」、「ひとつのことに集中すること」、「がまんすること」などの指標で、統計的に優位な差が出るようです。

 この差は、小学校・中学校と引き継がれます。そして、高校になると、高校入試という選別を経て、学校間での勉強への意識の差につながり、学力差が決定的になるというのが著者の説明です。この学力格差を背負って、子どもたちは学歴社会へ投げ出されます。ただし学歴社会自体は、日本特有の現象ではなく、どこの国にもある、ある意味普遍的な状態だとのことです。

 最後に著者は、この社会の状態を何もしないで受け入れるべきなのか、少しでもいいので現状を変えるためのアクションをすべきなのかと問いかけ、もちろん後者を呼びかけます。


 ここからは、自信を振り返るしかないのですが、私は両親が高卒の家に生まれています。ただし世帯年収は、この本での両親大卒を上回っていました。そして、公立の小中学校から高校受験をする前提で書かれている今回の本の進路とは違う、中学受験を経て大学へ進学しました。中学受験では、ひとまず成功した部類に入る偏差値の学校でした。本の中で、小学4年生、中学1年生の大学に進学するかという意識調査がありましたが、私は小学校6年生の時に大学進学を明確に意識し、中学入学時には、大学進学が既定路線になりました。そういった意味では、両親が高卒ではありますが、その他の条件に恵まれていたのでしょう。本の中では、両親の学歴をSESという言葉に置き換えています。SESとは、簡単に言えば、親の経済的・社会的・文化的な資本のことです。本の中では、文化的資本の代表的な指標である家庭の蔵書を頻繁に用いています。これに限れば、生まれ育った家の蔵書は、1000冊くらいあり、床に本が落ちているのが普通の状態でした^^;家を出て、家庭を持った現在の住まいにも200〜300冊くらいの本があり、ブログになっていない本がリビングに積まれていて、家族のひんしゅくを買っています^^;そのためなのか、両親が高学歴でないむすめも、中学受験をして最上位校に進学しています。苦手な英語だけ塾に通っていますが、この間の模試の偏差値は、国語が64でした。塾で学習していない数学も偏差値60あり、まずまずの成績です。年収だけは、指標に使われている中央値ですが^^;

 そして、ありきたりになってしまいますが、地域的・社会的にはどうかと言えば、本の中には登場しませんでしたが、社会的資本の中に入るであろう人的資本という点では、私よりも年収の多い友達ばかりで、日々へこんでいます。年収が低いと言っても、以前にどこかで書きましたが、厚生労働省の出している国民生活基礎調査での世帯年収をみると、中央値付近の収入での暮らしが想像できません。子どもの学費だけで毎月5万取られており、300万〜400万の収入では、我が家の家計は破綻してしまいます^^;それにもかかわらず、周りを見渡すと劣等感を覚えるという人たちに囲まれています。そういう意味では、私個人も経済的・社会的・文化的資本に恵まれ、子どもにも有利な条件を与えているということになります。

 日本の社会が、思ったよりも貧しいのだなと、個人所得などを見て思ってしまいます。個人的には、すべての人が(私自身も含めて)、経済的に困ることのないくらしができる社会になってほしいなと願っています。もちろん、格差が縮小していく社会を望んでいます。


 著者は、松岡 亮二氏です。

 ハワイ州立大学マノア校教育学部博士課程教育政策学専攻修了。博士(教育学)。東北大学大学院COEフェロー(研究員)、統計数理研究所特任研究員、早稲田大学助教を経て、現在同大学准教授。国内外の学術誌に20編の査読付き論文を発表。日本教育社会学会・国際活動奨励賞(2015年度)、早稲田大学ティーチングアワード(2015年度春学期)、東京大学社会科学研究所附属社会調査データアーカイブ研究センター優秀論文賞(2018年度)を受賞。

 よろしければ、こちらのくりっくをよろしくお願いします。



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〜資産の築き方を考える〜 『金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ)を読んで





 へっぶしんです。 昨日(10/12)から今日(10/13)の台風は、史上最大というだけあって大きな被害が出ましたね。数々の川が氾濫している映像を見て、心が傷みました。被災者の方には、心よりお見舞いを申し上げ、復興することをお祈り申し上げます。

 特に、母の生地の長野市の千曲川の氾濫には、知っている土地のため驚きと悲しみで故郷が失われるような感覚に陥りました。重ねて、被災地にお住まいの方の心と生活の復興をお祈り申し上げます。

 さて、こんな時期ではありますが、今回は『金持ち父さん貧乏父さん改訂版 アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 [ ロバート・T.キヨサキ ]』です。

 金持ち父さんの教えはお金のために働くのではなく、お金を働かせなさいと言うものでした。私もアーリーリタイアのために投資をしていますが、父さんの教え通りにうまくは行っていません^^;ただ、金持ちになるためのマインドセットは理解できました。その通りにできるかどうかは、結局わたくし次第ですね^^;


 この本が出版されたときに、大きな話題になっていたような記憶はあるのですが、初版が2013年になっています。帯には「2000年から読まれてきた」と書かれているので、世に出たのは約20年前のようです。そして、なんとなく本の内容に記憶があるので、以前に読んだことがあったのかもしれません。


 内容としては、


  ・中流以下の人はお金のために働く


  ・金持ちは自分のためにお金を働かせる


 ということが、豊富な具体例とともに書かれています。


 しかし著者は、サラリーマンの経験もあり、会社勤めであっても強い目的意識があれば、金持ちなれると説いています。


 個人的には自分の経験も踏まえて、うなずける部分とちょっと・・・という部分が混在しています。ただ、学校は「お金のために働く方法を学ぶところ」という主張には大きく賛同できます。


 中学校では、生徒会長が創造的なことを言うと、指導教員から嫌われるという話を聞きます。中学校での優等生は、指導教員の意向をくんで、自分の考えを抑えながら過ごすことになります。それでは、創造性にあふれる生徒は育ちませんよね。部活もほどほどならよいと思いますが、朝練をして、放課後も練習をしていると、生徒が自由に使える時間が極端に減ります。勉強をしたい子もいれば、運動部でも音楽の習い事をしたい子もいるでしょう。趣味で絵を描くのが好きな子もいるかもしれません。しかし、朝と放課後に練習があり、宿題も課されれば、生徒が自由に使える時間はほとんどないでしょう。やはり、創造的な人間を育てる芽を摘むような教育と言わざるを得ないのではないでしょうか。


 次に、著者はセールスの方法を学ぶことはよいことだといっており、セールスマンを育てるプログラムを持つ会社に一度は行ってみるはいいことだと言っています。また、筆者自身もそうだったようですが、リーダーシップを学ぶために海軍に入隊したと言っています。営業会社にしても、海軍にしてもブラック企業ではないでしょうか。強い目的意識が必要だと筆者は言っていますが、この部分に関しては、疑問を感じてしまします。確かに、断られる恐怖を克服するということの重要性は理解できましたが、私が知っているセールスマンを育てるプログラムと筆者の言っているプログラムが、全く別のことであることを祈ります。


 最後に、資産を築くためには投資が大切だと説いています。これには大きく同意します。さらに筆者は突っ込んで、不動産、個別株、債券、オプション取引などを勧めています。ハイリスクハイリターンな投資をよく理解して、リスクを減らして投資すべきというのが筆者の主張です。そのモデルケースとして単純化したやり方についても、書かれています。


 興味がある方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。


 筆者は、時代が大きく変わっている時代だからこそ、個人資産のバランスシートを意識することが大切だと説いてます。この部分には、大きく同意できます。さらに踏み込んで、持ち家を買うことは負債を背負い込むことだということにも同意できました。以前に家を買おうと思い、ローンの返済額を趣味レーションしていて、ばかばかしくなってやめました。私がローンを計算していた時は、借入金利が3%くらいでしたが、35年ローンの複利計算をしてみたら、返済額が借りた金額の1.5倍になっていました。そして、金利が5%になると返済不能になる金額でした。この経験から、住宅ローンを背負い込むことは、負債を抱え込むことと同じことだという考え方は理解できました。また筆者は不動産取引をベースにして、大きな資産を築いたようです。

 すごい人だなと思うことと、簡単ではなかったと書いてありましたが、私に同じことができるかと考えると、難しいなと感じました。本に書かれていない部分での、大変だったところで破綻しそうな気がしました。
 この本からは、投資を続けることの重要性と、お金に関するリテラシーの大切さを学びました。同時に、筆者は、雇用を作れる人を育てたいという熱意で本を書いているようですが、リスクに関してきちんと説明をしないと、道を誤る若者が出てくるのではないかと危惧を覚えました。

 起業で成功する確率は、とても低いです。リスクの大きさと、そのリスクを乗り越えるための方法をきちんと書く必要があるのではないでしょうか。その答えようようなことは書いてありましたが、私には十分なもののようには思えませんでした。

 ただ、賛否両論が巻き起こるというところについては、世間に問題提起をする良書だとも思います。特に、教育についてはうなずける部分が多いなと感じました。


 著者は、ロバート・キヨサキ氏です。


 プロフィールがはっきりとは分からないのですが、海兵学校を出ているようです。


 現職は、起業家・教育者・投資家しか書いてありません。本の内容からもうなずけるプロフィールで、何を学ぶのかは、学んだ学校で決まるものではないと、いいそうですね^^;



 よろしければ、こちらのくりっくをよろしくお願いします。










〜聖地回復と「聖人」〜 『十字軍物語(四)』(塩野七生)を読んで

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十字軍物語 第四巻 十字軍の黄昏 (新潮文庫) [ 塩野 七生 ]
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 へっぶしんです。

 何とか、最近読み終わった本だけでも、ブログにしていきたいと自分に願いながら休日を過ごしています^^;

 そして色々あって、日曜日がつぶれそうなので、休みが週1日になりそうです^^;

 今回は、『十字軍物語 第三巻 獅子心王リチャード (新潮文庫) [ 塩野 七生 ]』の続編で、十字文物語の最終巻です。1095年のクレルモン公会議でローマ法王ウルバン2世の呼びかけで始まった十字軍ですが、1270年のルイ9世の第8回十字軍で終わりを迎えます。

 十字軍とは何だったのか、何がもたらされ、何を失ったのか。日本で言えば平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての時代に、ヨーロッパ・中近東で起こっていたことの物語です。



 作者は塩野七生氏です。


 塩野七生氏は、学習院大学文学部哲学科を卒業後にイタリアに遊学され、多数の著書を書かれています。全巻読破したいくらいなのですが、多すぎます^^;

 主な著書に
ルネサンスの女たち (新潮文庫) [ 塩野 七生 ]

チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫) [ 塩野 七生 ]

海の都の物語(1) ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫) [ 塩野七生 ]

ローマ人の物語(1) ローマは一日にして成らず 上 (新潮文庫) [ 塩野七生 ]

など多数あります。

[概要]

帯より

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 惨澹たる終戦
 
 最後に何が残ったのか

 王たちが夢見た「十字軍国家」は中途の地図から消えてしまうのだが・・・・・・
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  歴史の物語は、一気に読んでしまいますね^^;

 塩野氏の筆力に翻弄されてしまいます^^;



 歴史の物語を読んでいると、100年・200年という時間があっという間に過ぎてしまいますね。実際には、書かれていることよりもこまごまとしたことがあって、2、3日で読み終わるような単純な出来事ではないのですが、それでもストーリーがしっかりしていると、まるで目の前で起こっている出来事のように感じながら読み進めてしまうから不思議なものです。


 今回は、ほとんどがローマ法王庁への批判に近いストーリー仕立てになっています。ベースには、膨大な史料を読み込んだ塩野氏の豊富な学識があります。それに基づいて書きだされているので、史実通りの出来事に塩野氏の想像が加えられたストーリーになっています。


 第4巻は、ローマ教皇に嫌われた神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世の第6次十字軍から始まります。アラブ人が多く住むシチリアで生まれ育ち、アラビア語をも使うことのできる異色の神聖ローマ帝国皇帝は、第6次十字軍(1228-1229)において、交渉による講和という方法を用いて、無血でイェルサレムを回復します。しかしイェルサレムの奪還は、「キリスト教徒血を流して成し遂げるもの」だと考えているローマ教皇庁には、この業績が無視されます。逆に「不信仰の徒と交渉」したことで、評価を下げることになります。


 一方で、1248年から始まる第7次十字軍、1270年の第8次十字軍を率いたフランス王のルイ9世は、「聖人」に列せられます。第7次・第8次十字軍の業績が大きなものだったかどうかというと、第7次では、十字軍が丸ごと捕虜になるという屈辱的な結果に終わります。この影響で、キリスト教の軍隊に対するイスラム国家のイメージが大きく損なわれます。さらに、この時に活躍したマメルーク(マムルーク?)という元奴隷のイスラム兵士へのイメージが、イスラム世界の中でよくなります。それによって、エジプトでマムルーク朝が成立します。さらに第8次十字軍では、上陸して戦闘準備をしている最中に疫病が発生し、現地でルイ9世が亡くなり、空中分解のような形で十字軍が終了します。


 聖地を(軍隊という圧力はかけつつではありますが)平和裏に、イェルサレムの回復に成功した神聖ローマ皇帝のフリートリヒ2世は、破門を解かれるどころか、評価を下げました。


 逆に何の戦果もなく、逆にイェルサレムの地でキリスト教の権威を下げ、中近東にキリスト教徒の足場を失うという「成果」を出し、自らが中東の地で露と消えたルイ9世は聖人に列せられます。


 中世とはいえ、「人は見たい現実しか見ない」ものなのでしょうか。


 第4巻は、特に現代の日本に生きる私たちへ多くの問題を提起しているように思えます。


 人は誰かから認められたいという認知欲求によって社会性を身につけていくものだと思います。しかし、「人から認められる」、「人から評価される」ために、ただ人気を集めればよいのでしょうか。上司から気に入られるために仕事をすればよいのでしょうか。教師の前でいい子にしていればいいのでしょうか。


 中世において、戦争とその戦果を冷静に分析できるエリートは、ほとんどいなかったようです。本当に一部のリーダー層だけが、冷静に情勢を分析することができたようです。


 民主主義の時代になった現代はどうでしょうか。リーダーの政策の「成果」を、冷静に分析できる国民がどれだけいるのでしょうか。私自身はニュースを見るたびに、いやな気分になります。ただ、私はただの一般人で、学識も知識もたかが知れています。私は私の現在、将来のくらしを想像したときに、政府の政策が自分にとってプラスかマイナスかという軸でしか、政府の政策を判断しません。


 憲法の三大原則のひとつに国民主権があり、基本的人権があるという点において、現代の国民国家の視点としては、それでいいのではないでしょうか。もちろん、ニュースの中で、貿易政策では自由貿易から保護貿易への流れというものも感じています。これは、保護貿易が行き過ぎれば、第2次世界大戦を引き起こす結果になったブロック経済になる危険性をはらんでいます。しかし自由貿易政策を進めて、全世界の貿易が関税なしの「フラット」な状態になったら、完全なる弱肉強食経済が完成して今います。これは、産業革命が始まった初期のイギリスの経済状態に戻ることを意味します。


 ニュースを見るときに、このように歴史と関連付けながら、どうなったら自分が住みやすい未来に近づくのかと考えています。


 さて、今の日本はどこに向かっているのでしょうね。。。


 よろしければ、こちらのくりっくをよろしくお願いします。



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〜深刻な地方の衰退の処方箋を考える〜 『地域再生の失敗学』(飯田康之)を読んで

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地域再生の失敗学 (光文社新書) [ 飯田泰之 ]
価格:924円(税込、送料無料) (2019/10/6時点)






 へっぶしんです。

 日曜の午後に、ラグビーのオールブラックスの試合を見ながらブログを書いています。日曜日には珍しく、外食ではなく家で昼食を摂りました^^;そのために、カフェに行くこともなく一歩も外に出ない日曜日を過ごしています。寂しすぎる休日ですねw

 今回も日本の地方の衰退に関する本です。『ドイツの地方都市はなぜ元気なのか 小さな街の輝くクオリティ [ 高松 平藏 ]』『地方消滅 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書) [ 増田寛也 ]』と3冊連続で地歩都市について読んでいます。本当に色々と考えさせられますね。


 共著の本で、著者がたくさんいます。


 飯田康之氏
  1975年、東京生まれ、東京大学経済学部卒業後、東京大学経済学研究科博士課程単位取得退学をされています。駒澤大学経済学部准教授、財務省財務総合政策研究所上席客員研究員を経て、現在、明治大学政治経済学部准教授、内閣府規制改革推進会議委員、株式会社シノドス マネ−ジングディレクターなどを兼任されています。専門は日本経済・ビジネスエコノミクス・経済政策・マクロ経済学です。

 主な著書に、
 ・考える技術としての統計学 生活・ビジネス・投資に生かす (NHKブックス) [ 飯田泰之 ]
 ・マクロ経済学の核心 [ 飯田泰之 ] ・経済学講義 (ちくま新書) [ 飯田 泰之 ]
 ・日本史に学ぶマネーの論理 [ 飯田 泰之 ]
 などがあります。

 木下斉氏
  1982年生まれです。早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業され、一橋大学大学院商学研究科修士課程を修了された、経営学修士の方です。一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンスの代表理事をされています。内閣官房地域活性化伝道師、熊本城東マネジメント株式会社代表取締役、一般社団法人公民連携事業機構理事をされています。専門は、経営を軸に置いた中心市街活性化、社会企業などです。

 主な著書に、『稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書) [ 木下斉 ]』があります。 

 川崎一泰氏
  1969年生まれです。法政大学経済学部を卒業された後、法政大学大学院を満了された経済学博士です。東海大学政治経済学部准教授、日本経済研究センター研究員、国立国会図書館調査員(非常勤)、ジョージメイソン大学訪問研究員などを経て、2013年より東洋大学経済学部の教授をされています。

 入山章栄氏
  1972年生まれです。慶應義塾大学経済学部を卒業された後、三菱総合研究所での調査・コンサルティング業務に従事された後に渡米し、2008年に米ピッツバーグ大学経営大学院より博士号を取得されています。そこから、米ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクールの助教授に就任され、2013年より早稲田大学ビジネススクールの准教授をされています。専門は、経営学です。

 主な著書に、『ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学 [ 入山章栄 ]』があります。

 林直樹氏
  1972年、広島生まれです。京都大学大学院農学研究科博士後期課程を修了され、能楽博士です。現在は東京大学農学生命研究科・特任助教をされています。編著に『撤退の農村計画 過疎地域からはじまる戦略的再編 [ 林 直樹 ]』があります。

 熊谷俊人氏
  1978年、神戸市で生まれています。現職の千葉市長をされています。早稲田大学を卒業された後、NTTコミュニケーションズに入社され、07年に千葉市長選挙に当選され13年に再選されて、現在は二期目です。


 前回の地方消滅に続き、国家政策としての地域再生の失敗を検証しながら、地域活性化を考えるという内容です。地方に住む人たちが、リトル東京を目指してしまったために、だったら東京に出た方がいいと若者が都会に出る理由を分析しています。また、政府の地域活性化策が、ハコモンを作る公共事業に終始して、地方都市に安定した雇用創出の仕組みを作ってこなかったと批判しています。

 帯の表より、
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気鋭の経済学者が、一線級の研究者、事業家、政治家たちと徹底議論し、今本当に必要な「正しい考え方」を示す
・「活性化か消滅か」ではない選択肢を
・ゆるキャラとB級グルメは無駄
・ここにしかない魅力を徹底的に磨け!
・「人口減」前提のプランを立てよ
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 日々の報道を見ていると、未だに人口増加を前提にした考えに基づかれて運用されている制度を、改めようともせずに、借金を増やし続けているように思います。道路計画なども、人口が減少に伴って、当然に生産年齢人口も減少するなかで、拡張ばかりしているように見えます。生産人口が減少するということは、GDPも落ち込んでいくわけで、政府は減収になっていきます。ただでさえ、税収の3割もの金額が借金の返済である国債費に回されているのに、さらに借金を増やし続けています。人口減少社会に向けて、地方都市は生き残りをかけた「人口減少前提のプラン」を建てなければならないし、国は、税収減を前提にした持続可能なプランの策定が必要です。

 そのなかで、日本の地方には文化的なオンリーワンがかなりあるはずです。それをリトル東京を目指したまちづくりを続けていては、東京や名古屋、大阪、福岡などの地方中枢都市の大都市への人口流出は止まるはずがありませんよね。その地域にしかないオンリーワンを再発見して、守っていくという考え方が、地方を守ることになるでしょう。逆に、リトル東京を目指すという思考から抜け出せなければ、30年後には人口が半分になってしまいます。国の政策を立案できるリーダーや、地方の有力者の方々は、危機感を持った地方創生の政策の実施が急務です。



 地方で暮らしたことのない私にとっては、都会へのあこがれというものが理解できません。しかし若者が都会に出る理由は、単なるあこがれだけではないでしょう。統計などを見ても、地方の魅力はあまりなさそうです。


 今回の本に書いてあるように、人がリピートして訪れたくなる、住みたくなるような、その地域オンリーワンに気づき、魅力ある地方を作ってほしいものです。

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〜少子高齢化は地方から都市部に波及する/待ったなしの少子高齢化対策〜 『地方消滅』(増田寛也)を読んで






 へっぶしんです。

 本日も1日を無駄に過ごしているなと^^;アフィをやったり、カフェで読書をしたりと、もっと楽しいことをできないのかなと、最近人付き合いが職場か家族に限定されていることに若干ですが、危機を感じています^^;

 さて、今回の本は『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書 [ 西岡 壱誠 ]』で紹介されていた本です^^

 前回の『ドイツの地方都市はなぜ元気なのか 小さな街の輝くクオリティ [ 高松 平藏 ]』も、『東大読書』に紹介されていたのですが、今回は日本の人口問題について書かれています。

 人口問題として少子高齢化の問題が取りざたされて久しいですが、何も解決していないどころか、日本の国として危機的な状況にあるということがわかり、自分に何ができるのかを考えざるを得ないなと、ひとりで深刻になっています。

 人口問題自体は、年金の問題などもからめて、私が小学生のころから問題として社会科の授業で取り扱ってきたはずなのですが、何をしていたのでしょうね。。。

 現在の政治を見ていても、ほとんど危機感を感じません。人口減少社会のなかで、東京に住んでいると実感できないことが、地方では深刻な問題になっています。




 著者は増田寛也氏です。

 
   1951(昭和26)年東京生まれ、77年、東京大学法学部卒業、同年、建設省入省、95年より2007年まで3期にわたり岩手県知事、2007年より08年まで総務大臣を務める。2009年より、野村総合研究所顧問、東京大学公共政策大学院客員教授、2011年より日本創生会議座長。 

著書には、
『地域主権の近未来図』(朝日新書 2010)
「東北」共同体からの再生 東日本大震災と日本の未来 [ 川勝平太 ]
地方消滅(創生戦略篇) (中公新書) [ 増田寛也 ]
東京消滅 介護破綻と地方移住 (中公新書) [ 増田寛也 ]
が、あります。


 2019年時点で、1741の地方自治体があります。この本が書かれた2013年時点でも、1742の地方自体がありました。その自治体のうちの896もの市町村が消滅の危機に瀕していると警鐘を鳴らしています。

 まずは、私が大好きな本の帯の裏側です。

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 このままでは896の自治体が消滅しかねない--。減少を続ける若年女性人口の予測から導き出された衝撃のデータである。若者が子育て環境の悪い東京圏へ移動し続けた結果、日本は人口減少社会に突入した。多くの地方では、すでに高齢者すら減り始め、大都市では高齢者が激増してゆく。豊富なデータをもとに日本の未来図を描き出し、地方に人々がとどまり、希望どおりに子供を持てる社会へ変わるための戦略を考える。

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 筆者は、最初に人口の「再生産力」に着目します。生まれる子どもの95%は20〜39歳の女性の出産によるので、この若年女性の人口減少に注目します。子どもの出産を担う若年女性が減少すれば、人口が増えるはずはありません。これに「人口移動」の統計を加えて、若年女性がどれくらい減少するかのデータを出します。この推計で2010年から2040年までの間に「20〜39歳の女性人口」が五割以下に減少する市区町村数を、消滅可能性都市としています。これが冒頭にも書いた自治体の1742(2013年時点)のうち896もあるという衝撃の推計です。

 東京に住んでいるとほとんど実感できない少子高齢化、人口減ですが、地方ではすでに人口減少が始まっており、深刻な状況になっています。それにもかかわらず若者は、出生率の低い東京圏に吸い寄せられています。

 個人的な経験、感覚では、東京が子育てに適さないというのは大変いうなずけます。私自身も、以前に書いたかもしれませんが、子どもは3人くらいほしかったのですが、1人目が産まれて子育てをしているときに、託児所の料金が高すぎて2人目をあきらめました。当時は、保育所の民営化が進んでいる時期でした。公立の保育園に預けると月に1万8000円だった料金が、無認可の保育所では6万円かかりました。公立の保育所なら3人でも5万8000円で預けられますが、公立の保育所ひとりに無認可の保育所2人を預けると、1か月の保育所料金だけで13万2000円もかかります。当時の目先の家計の計算だけでも、2人目は無理でした。これは、その後には待機児童問題が報道されましたが、一向に問題が解決されていませんね。本にも取り上げられていますが、東京の出生率は全国で最低レベルです。私はたまたま家庭を持つことができましたが、2人目の子どもを作れなどころではなく、自分ひとりが生活すらままならない人が多いのではないでしょうか。以前に何度も出しましたが、厚生労働省の国民生活基礎調査では、世帯の年収の中央値が400万円台です。私の感覚では、子どもをひとり育てるのにも圧倒的に足りない年収です。人口問題の解決には、社会構造を変えていかなければ無理だと感じています。

 本に戻りますが、そんな子育てに向かない環境の東京に若者が吸い寄せられるのは、そもそも地方に若者を雇用するだけの受け皿がないことが挙げられています。いままでも政治の力で、大都市圏と地方の格差を縮めようとしてきましたが、ことごとく失敗しているようです。有名なところでは、池田勇人首相の所得倍増計画で太平洋ベルト構想があり、田中角栄首相の日本列島改造論などがあります。しかし大都市の所得を地方に移転させて、地方の活性化を達成するという結果は得られていません。現在はますます格差が広がっているのではないでしょうか。厚生労働省の賃金構造基本統計調査を見ると、都道府県別ではトップの東京で年収380.4万円、最下位の宮崎県で年収235.1万円と約140万円も差があります。これでは、若者が地方にとどまって家庭を築く可能性は低いですよね。

 本の中では、国家の政策としてできることを提言しています。 どの提言も、地方の強みを活かして、競争力のある都市作りのための処方箋です。

  ・ベッドタウン型
    これは、近くに強い都市があることが前提なので、個人的には違う魅力を模索してほしいなと。。。

  ・産業誘致型
    従来の大企業の工場誘致では、今までの失敗を繰り返すだけになるでしょう。製造業で重要なのは、原料の調達に有利なことという条件が重要です。日本には天然資源が多いわけではありませんが、地域の特色ある原料はゼロではないはずです。その地域が、他の地域と競争できるだけの資源を有している、まさに地の利のある業種の誘致であれば成功するのではないでしょうか。だた、儲かっている大企業ではなく、地場に定着する可能性の高い業種の誘致を考える必要があります。

 ・学園都市型
    茨城県のつくば市が最も有名だとは思いますが、これに産学連携が協力に結びつくと効果を発揮しそうですね。

 ・コンパクトシティ型
    従来の都市機能を中心部に集約して、都市機能を集積してその地ならでは魅力を発信するものです。前回取り上げた、ドイツの地方都市は、この型が多いように思えます。

 ・公共財主導型
    個人的には、ほとんどの地方都市がこの型に依存しようとして失敗しているのではないかと考えています。本の中で取り上げられているのは、関西国際空港がある市です。埋め立てのしやすい海岸沿いで、大都市に近いという立地上の有利以外に成功の要素がないので、多くの都市が見習えるものではなさそうです。

 有権者が一体となって、人口減少に歯止めをかけないと、20年後には日本の人口は1億人を割りそうなところまで減少してしまうようです。



 現在の政権は、アメリカからポンコツ戦闘機の爆買い、安全性がよくわからないトウモロコシの爆買いなど、人口問題・少子化対策などに全く興味がないようです。つまりは、日本の将来に興味をもっていない政党を、有権者が支持しているという、民主主義社会にあって意味不明の投票行動を続けています。

 人口減少が決定的になった現在の日本で、自らの生活を維持するためにも、現在の社会問題に対して興味を持つ人が少しでも増えてくれることを願うばかりです。そのためにも、人柄が信頼できそうなどという根拠不明の支持をせずに、ニュースで報道されている内容がどのような意味を持つのかを考えることが大切です。政治の話は難しそうという腰を引いた姿勢を直す有権者が増えてほしいものです。

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