へっぶしんのニュースや日記

格差社会に疑問を感じながら日々を過ごしています。 まともに働いても給料が減り続けるので、副業で投資をして資産を築こうと株と投資信託、FXをしています。 趣味の読書とアイネット証券のループイフダンの日々の成績について書いていきます。

2019年08月

〜大規模な宗教戦争の始まり〜 『十字軍物語(一)』(塩野七生)を読んで




 へっぶしんです。

 3か月も更新をさぼってしまったので、本日は頑張ります♪

 なんせ読み終わった本が3か月分もたまっていますからwリビングの一隅に読み終わった本が積まれていて、家族から「早く片付けろ」という無言のプレッシャーを、日々受け続ていますし。。。

 割と好きな世界史のなかでも、十字軍の物語を読み始めました。ヨーロッパの中世というと、大学受験で世界史を使った人でも印象が薄いのではないでしょうか。雑に位置づけると、十字軍によって、古代ギリシア・ローマの文物が、イスラム側からキリスト教側に還流したために、ルネサンスの原因になったのが十字軍です。

 塩野氏の物語があまりも巧みなので、500ページの文庫本を、3日で読んでしまいました^^;

 9連休の3分の1を塩野氏に捧げてしまいました^^;



 作者は塩野七生氏です。


 塩野七生氏は、学習院大学文学部哲学科を卒業後にイタリアに遊学され、多数の著書を書かれています。全巻読破したいくらいなのですが、多すぎます^^;

 主な著書に
ルネサンスの女たち (新潮文庫) [ 塩野 七生 ]

チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫) [ 塩野 七生 ]

海の都の物語(1) ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫) [ 塩野七生 ]

ローマ人の物語(1) ローマは一日にして成らず 上 (新潮文庫) [ 塩野七生 ]

など多数あります。

[概要]

裏表紙より

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 戦争を書くのを避けていては、歴史は書けません。歴史とは、良くも悪くも戦争の歴史なのですから。しかも、西洋史上での十字軍は、これがあったからそ古い時代が終わり、新しい時代が始まることになるほどに、重要な歴史上の事件なのです。
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  ゆっくりと味わいながら読みたかったのですが、次の展開が気になって、一気に読んでしまいました。



 ヨーロッパの中世の物語ですが、権威はあるが権力を持たないローマ教皇と、権力を持ちながらも権威の正当性をローマ教皇に担保してもらうしかない、神聖ローマ皇帝やフランス王などの諸侯たちを中心に書かれています。中世の社会の構造は、日本と似ていますね。そして、日本では平清盛が平氏の全盛を気づいたとに鎌倉幕府が誕生しようとする時期に、第一回十字軍が結成されます。

 ローマ教皇により権威を付与されて、権力の正当性を担保されていたヨーロッパの諸侯と、天皇による権威の付与によって権力の正当性を担保されていた日本の武家政権の構造がそっくりですね。世界史というのは、奇妙な一致を示すものだと、本書を読んで改めて気づきました。

 時は1077年のカノッサの屈辱で、ローマ教皇であるグレゴリウス7世が、神聖ローマ帝国皇帝のハインリヒ4世を破門したために、ハインリヒ4世が、カノッサで赦しを乞うことになりました。この事件で、教皇の権威の高さが再確認されたということまでは、世界史を勉強すれば知っていることになるでしょう。そこから先を楽しく読めるのが塩野氏の史料にあたる真摯さと、筆力によるものになります。

 神聖ローマ帝国の皇帝といえども、中世の社会の中では中央集権を発揮して強大な権力を持っているわけではないために、教皇から破門されると、周囲の諸侯からそっぽを向かれてしまうため、権力を維持できません。そのため、カノッサの屈辱において、ローマ法王から破門を解いてもらう必要がありました。

 ところが、神聖ローマ皇帝のハインリヒ4世も、強大な権力者であり、ひとりの人間です。ローマ教皇に対する恨みは終生消えるものではありませんでした。そのため、グレゴリウス7世に圧力をかけ、ローマにいられない状況に追い込みます。結局、グレゴリウス7世は、ローマにもどることができずに世を去ることになります。そのあとを継いだローマ教皇がウルバヌス2世です。前教皇の失敗を目の当たりに見ていた、ウルバヌス2世は、神聖ローマ帝国皇帝のハインリヒ4世により失墜させられた権威を回復すべく、聖地エルサレムを奪還するための十字軍の結成を提唱します。

 熱烈なカトリックへの信仰心から参加する諸侯や、部屋住みで領土の無いために領土欲に燃える諸侯などの6人の中心人物がエルサレムを奪還してエルサレム王国を建設するまでが描かれています。


 人間の世界というのは、古代から進歩しているのかという疑問を、ローマ人の物語の中でつぶやいていた塩野七生氏ですが、私もローマ人の物語を読みながら同じような感想を抱いています。神聖ローマ帝国やフランスの王朝、カスティリヤ王国、ハンガリー王国、ビザンツ帝国、ローマ教会などの自己中心的な領土争いや、逆に盲目的なキリスト教信仰など、物語として読むと、現代でも似たようなことが再現されているように思えてなりません。

 見た目の政治制度こそ変わっていますが、人間の対面のコミュニケーションや精神性・欲と理性など、個々人の精神面やパブリックやプライべーでのふるまい方など、人間の中身が進化しているのかと疑問に思ってしまうほど、塩野氏の物語の中の登場人物たちは生き生きと描かれています。

 夏休みが終わってしまうと、読書に避ける時間が極端に減りますが、なんとか2巻以降を読む時間を作りたいです。


 よろしければ、こちらのくりっくをよろしくお願いします。







〜中学生の5割が教科書を理解できない〜 『AI vs 教科書が読めない子どもたち』(新井紀子)を読んで

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 へっぶしんです。

 前回、書評を書いたのがゴールデンウィーク中だったようで、どれだけ更新をさぼっているんだという話ですね^^;

 ゴールデンウィークが終わり、仕事に戻った時に妻の父(私にとっては義父)が亡くなりました。その関係で、家庭内でやることが増え、仕事も繁忙期になり(っていつも繁忙期のような…)、ブログを更新できなくなってしまいました^^;

 1度さぼると、後回し・後回しになり、気が付けば3か月も更新をしていないという状況になってしまいました。

 昨日、義父の納骨も終わりひと段落したので、読み終わった本の山に恐怖感を覚えながら、書評(できの悪い読書感想文)を更新します^^;




 作者は新井紀子氏です。

 
  国立情報学研究所教授で、その中の社会共有知研究センター長を務められ、一般社団法人「教育のための科学研究所」の代表理事・所長もされています。

 東京都出身で、一橋大学法学部・イリノイ大学数学科を卒業、イリノイ大学5年一貫制大学院数学研究科を単位取得退学、東京工業大学より博士(理学)を取得、専門は数理論学です。

 2011年より人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクタを務めます。2016年より読解力を診断する「リーディングスキルテスト」の研究開発を主導されています。

 主著に「ハッピーになれる算数」「生き抜くための数学入門」「数学は言葉 (Math stories) [ 新井紀子(数学) ]」「コンピュータが仕事を奪う [ 新井紀子(数学) ]」などがあります。



 数学を専門として、AIで東大に合格するためのプロジェクトをされている著者の経験から、AIと人間の未来について書かれています。20年後に47%の仕事がAIにとって代わられて、失業者が増えるという説に対して、著者は肯定的な立場をとっています。

 著者が開発に携わった「東ロボ君」は、大学入試の模試で偏差値57をたたき出しました。AIに仕事を奪われないためには、それ以上の能力が必要になります。現在、4年制大学への進学率が約50%です。偏差値57という数字はその中の上位約20%にあたります。4年生大学に進学する生徒と、しない生徒の能力が同等だとすると、約80%の人がAI以下の能力ということになります。厳しい見方をすれば、4年制大学に進学する生徒の方が、しない生徒よりも能力が優れているので、世の中の約90%の人がAIの能力に勝てずに、仕事を奪われることになります。

 しかし、AIにとってかわられた分の仕事が新たに想像されるという説には、筆者はくみしていません。AIが得意なことと、苦手なことを分析すれば、人間が訓練しなければならない能力が見えてくるというのが筆者の立場です。

 AIが得意なことは、数学の中でも「統計」「確率」に関する分野です。苦手なことは、「論理」です。そこで、著者が注目したのが、読解力です。AIは、言葉の意味を理解することができないようです。そのため、「東ロボ君」は、数学では東大模試(※)で偏差値76をたたき出しながら、センター模試では、英語・国語の偏差値は50程度しか出せなかったようです。
 ※東大模試は、2次試験の記述式で、6問が出題される中で4問を完答したとのことです。さらに東大模試とセンター模試では受験層が違うため、単純に偏差値同士の比較はできませんが、偏差値が出にくい東大模試での偏差値76は驚異的な数字だとの理解で間違いありません

 現在の状況では物事の意味をAIに理解させることは、かなり厳しいようです。だから、AIに仕事を奪われないためには、AIの苦手な読解力をつけることが不可欠になるというのが筆者の主な主張になります。

 では、中高生の読解力はどうなのかということで、AIに模試を受けさせ続けた「東ロボ君」開発チームが「リーディングスキルテスト」を開発します。この結果が衝撃的で、中学生の半分が教科書を読めていないということが判明します。さらに、高校生では、偏差値の高い学校に通っている生徒ほど、読解力が高いことが判明します。もともと読解力がある生徒は、教科書を読んで勝手に理解して、勝手に学力をつけます。一方で、教科書が読めない生徒は、学校で授業を受けていても、先生が何を言っているかも理解できずに、学力がつきません。

 恐ろしい結果ですね。


  AIにできるのは、ビックデータを検索して、確率的に正しいと思われる答えを出すことです。そのため、限定された条件での答えを出していくことにはめっぽう強いです。一方で、条件を限定できないような状況で最適解を出していくことは苦手です。

 したがって、規格品を作るような職業はAIにとって代わられる代表的な仕事です。生活をしているうえで実感できることでもありますが、電話のオペレーターなどは、ほとんどがAIで代替が可能な業務です。また、銀行・証券会社の窓口も不要になるようです。さらには、税理士もなくなる職業の上位にあります。(税理士に関しては、税法が変わるたびに大量の作業が必要になりそうなので、微妙ですが)

 逆に、AIが苦手とする職業が、コミュニケーションの能力を求められる仕事や、定型化が難しい仕事です。医療・教育関係が多くを占めています。さらには、整備・設置・修理の第一線監督者というのもあります。個別的・具体的に物事を見ることはAIには苦手です。

 今からも可能であれば、上記のようなスキルを身につけていく必要があるのではないでしょうか。さらに、自分の子どもに対しても、つけさせたいスキルですよね。


 よろしければ、こちらのくりっくをよろしくお願いします。



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