へっぶしんです。
4巻立てだと思っていたら、連載継続中で5巻が7月に発売予定とのことで、ショックを受けています^^;
7月が待ち遠しいです。
ゴールデンウィークは、義父のお見舞いに行ったり、昨日は初めてメーデーのデモに参加してきました。様々な会社で不当解雇などの問題が起こっていたり、関西では労働組合を潰すために、政財界が一体となって中小企業や労働者を潰しにかかっているということを知り、改めて日本社会の病の深さを実感しました。
このまま使い捨ての労働者で終わりたくありません^^;
作者は北方謙三氏です。
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。
81年『弔鐘はるかなり (集英社文庫)』でデビュー。
83年『眠りなき夜 (集英社文庫)』で第4回吉川英二文学新人賞、85年『渇きの街 (集英社文庫)』で第38回日本推理作家協会賞長編部門、91年『破軍の星 (集英社文庫)』で第4回柴田錬三郎賞を受賞。
2004年『楊家将(下) (PHP文庫)』で第38回吉川英治文学賞、05年『水滸伝完結BOX (集英社文庫)』で第9回司馬遼太郎賞、07年『【中古】独り群せず /文藝春秋(文庫)』で第1回舟橋聖一文学賞、10年に第13回日本ミステリー文学大賞、11年『楊令伝「全15巻+読本」 (集英社文庫)』で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞。
13年に紫綬褒章を受章。
16年、第64回菊池寛賞を受賞。『【中古】三国志[文庫版]【文庫版 三国志全13巻+三国志読本 計14巻 全巻セット』、『史記 武帝紀 時代小説文庫 7巻セット[本/雑誌] / 北方謙三/〔著〕』ほか、著書多数。
第4巻では、モンゴル族の統一を目指すテムジンが、外交に目覚めていく過程が描かれています。メルキト族と領土を接していて、場合によっては対立する同じモンゴル族のジャンダラン氏のジャムカと連携して、さらにはケレイト王国のトオリル・カンと同盟を結び、メルキト族のトクトアと戦争をするも、トクトアの奇策により戦争は大敗に終わります。
そして、徐々に明らかになってくる父イェスゲイの非業の死の真相にも近づきつつあります。
様々な物語が、並行して進んでいきます。草原の遊牧民の台風の目となりつつあるモンゴル族チャト氏のテムジンが、時代を切り開く準備を着々と進めていく様子が描かれています。
まだまだ勢力が弱い中で、大きくなるためにテムジンが準備をしていることは、現代の社会での四半期決算に追われる会社人間にとっては、一つに警鐘になりうるように感じます。
遠雷でのテーマは、情報ということにあるように思えます。テムジンは、モンリク・ダイル父子とボオルチュを使って、交易網の整備とともに、各国の状況や出来事を知るための情報網の整備も同時に行っています。
さらには、父の非業の死の真相をつかむために、狗眼一族に近づき臣下にしていきます。その中で、避けられえぬ玄翁との戦いに備えて、動きの読みずらい玄翁の細かな動静を探ります。
ケレイト王国の軍師についての情報も、徐々に得つつ、大国である金・西遼の思惑を探っていくことになるでしょう。金に動かされているタタル族の衰退により、ケレイト王国に食指を伸ばす金。
それぞれの国の細かな思惑が、5巻ではどのように展開されていくのか楽しみです。
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